近日上映作品

お母さんが一緒

9 / 20 [金] 公開

106分 日本

わずらわしくて、厄介で、それでもやっぱり、いとおしい。
母親を連れて温泉にやってきた三姉妹。楽しいはずの旅はいつしか壮絶な姉妹喧嘩へ――。
稀代の映画監督・橋口亮輔、9年ぶりとなる新作は、笑えて泣ける傑作ホームドラマ。

親孝行のつもりで母親を温泉旅館に連れてきた三姉妹。
長女・弥生は美人姉妹といわれる妹たちにコンプレックスを持ち、次女・愛美は優等生の長女と比べられてきたせいで自分の能力を発揮できなかったと心の底で恨んでいる。そんな二人を冷めた目で観察する三女・清美。
三姉妹に共通する思いは「母親みたいな人生を送りたくない」ということ。温泉宿の一室で爆発する三姉妹の母親への愚痴は徐々にエスカレートし、お互いを罵倒する修羅場へと発展していく。そこに清美がサプライズで紹介しようと考えていた彼氏・タカヒロが現れ、物語は思わぬ方向へ――。
家族とは、なぜこんなにも煩わしく、こんなにも愛おしいのだろう?
監督は、『渚のシンドバッド』( 1995)がロッテルダム国際映画祭グランプリを受賞したほか、これまでの作品でいずれも国内外の高い評価を得てきた稀代の映像作家・橋口亮輔。キネマ旬報ベスト・テン日本映画第 1位、毎日映画コンクール日本映画大賞、ブルーリボン賞最優秀監督賞など、数多くの映画賞を受賞した名作『恋人たち』( 2015)から 9年ぶりの監督最新作となる。
原作は、劇作家・脚本家・演出家・映画監督などマルチな才能を発揮するペヤンヌマキが、自身の主宰する演劇ユニット「ブス会*」で発表した 2015年の舞台「お母さんが一緒」。岸田國士戯曲賞の最終選考に残った傑作戯曲を、橋口監督自ら脚色し、 CS「ホームドラマチャンネル」(松竹ブロードキャスティング)の開局 25周年ドラマとして制作したオリジナルドラマシリーズが、あらたに再編集され長編映画となった。

原作・脚本
:ペヤンヌマキ
監督・脚色
:橋口亮輔
出演
:江口のりこ 内田慈 古川琴音 青山フォール勝ち(ネルソンズ)