10 / 3 [金] 公開
日本中に「冬ソナ」ブームを巻き起こした"恋愛ドラマの巨匠"ユン・ソクホ監督スクリーン最新作は、彼の集大成にふさわしい大人の男女の最後の恋。伊吹有喜による日本のベストセラー小説「風待ちのひと」を初の映像化。多くの映画やドラマで知られる実力派のキム・ジヨンとペ・スビンが表現する繊細な心情に、オペラの名作「椿姫」やJ.S.バッハの「アダージョ」などクラシック音楽の調べが寄り添う。夏の終わりの済州島を舞台に、もう一度恋をするなら、そんな共感とともに癒され、静かな感動と余韻に包まれる珠玉の愛の物語。
夏が終わりに近づく頃、ヨンヒは毎年、済州島へとやって来る。一方、母の遺品を片付けるために済州島に来ていたジュヌ。二人が偶然出会った日の夜、ジュヌが海で溺れかけているのを助けたヨンヒは、彼の家で膨大な量のクラシックアルバムのコレクションを目にする。どうしてもクラシック音楽を教えてほしいと、必死になってジュヌに頼み込むヨンヒ。その様子はどこか意味ありげで、断り切れなくなったジュヌは庭の片づけと引き換えにクラシックを教える約束を交わすことに。ソウルでの暮らしに疲れ切っていたジュヌは、お節介でズケズケとモノを言うヨンヒのペースに巻き込まれていくうちに、少しずつ心を開いていく。だが実は、ヨンヒもまた過去に辛い体験をしていて……。人生の道に迷ってしまった2人は次第に想いを寄せ合っていくが、夏は終わりを告げようとしていた――。