近日上映作品

ウクライナから平和を叫ぶ Peace to You AllPeace to You All

9/9(金)より1週間限定公開

67分 スロバキア

21世紀になっても人は戦争がしたいのです

8年前から続くロシアによるウクライナ侵攻。2015年からドネツク側、ウクライナ側の生の声を記録した写真家が、この戦争の根深さを浮彫りにする。

ロシアとヨーロッパに挟まれるその立地から、親ロシア派と親欧米派に分かれて対立してきたウクライナ。そんなウクライナの欧州連合加盟やNATO加盟を警戒し、ロシアのプーチン大統領は圧力をかけてきた。ことの発端は2013年9月、当時のヤヌコーヴィチ大統領が欧州連合との連合契約に署名しなかったことに遡る。これを受け、親欧米派の野党や大統領の汚職を批判する市民による大規模な反政府デモが勃発。翌年、ヤヌコーヴィチ大統領は国外へ逃走し、ロシアによりクリミア半島が併合される。さらにルハーンシク州とドネツク州では、親ロシア分離派が分離共和国を宣言。両共和国を反政府武装勢力とみなしたウクライナとの紛争状態に陥った。その渦中にいた国民に何が起きたのか。この状況をどう捉えてきたのか。生活はどう変わったのか。

2010年より旧ソ連の国々を取材してきたスロバキア人写真家ユライ・ムラヴェツが2015年にウクライナ入りし、ドネツク側とウクライナ側の両方の生の声を記録。ドネツク側では、戦場に参加した鉱夫と参加しなかった鉱夫、ウクライナ兵にスパイと間違えられ拘束された人、「プーチンに助けてほしい」と言う女性、ウクライナ側では、大佐、手榴弾で手足を失った退役軍人、老女、子供、ホームレスなど幅広い人の証言を網羅。当時の記憶を辿ることで、ウクライナで起こっている紛争の本質が見えてくる、今見るべき貴重なドキュメンタリー。

監督・撮影
:ユライ・ムラヴェツJr.