上映作品

アランフエスの麗しき日々Les BEAUX JOURS d’ARANJUEZ

100%思いのままに撮った生涯で初めての映画だ
――監督ヴィム・ヴェンダース

第73回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門正式出品作の本作は、ヴィム・ヴェンダース監督にとって初のフランス語映画。原作は、ヨーロッパを代表する作家のひとりペーター・ハントケによって、フランス語で書かれた戯曲「アランフエスの麗しき日々 夏のダイクアローグ」。『3枚のアメリカのLP』、『ゴールキーパーの不安』、『まわり道』、『ベルリン・天使の詩』に続く、二人の5度目のコラボレーション作品だ。
主演は、ベルリン国際映画祭でオープニング上映作品であり、伝説のジャズギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトを熱演した『永遠のジャンゴ』が近日日本公開となるレダ・カテブと、ヴェンダース映画は『愛のめぐりあい』に次いで2本目となるソフィー・セミン。また、映画のオリジナル・キャストである作家役をイェンス・ハルツが演じる他、世界中で熱狂的なファンをもつミュージシャンのニック・ケイヴがゲスト出演している。

木々の間を吹き抜ける涼風が木漏れ日を揺らす夏の午後。小高い丘の上の一軒家。足元に広がる田園風景の遠くに、パリの街並みがおぼろげに見える。庭の木陰に置かれたテーブルを挟んで座る一組の男女が、最初はためらいがちに、長い対話を始める。性的体験、子供時代の思い出、それぞれの記憶、夏の本質、男と女の違いについて――。
ときにゲームのように激しく言葉が応酬し、ときに長いモノローグや間、静寂へと変容していく。庭に向かって大きく開け放たれた扉の奥の書斎には、タイプライターを前に、作家がひとり、庭を見つめながら座っている――。

監督
:ヴィム・ヴェンダース
出演者
:レダ・カテヴ、ソフィー・セミン、イェンス・ハルツ、ニック・ケイヴ