上映作品

花咲くころin bloom

つかのまの光 戦火の不安のなかで
笑い 涙して 私たちは――

『花咲くころ』は、ベルリン国際映画祭国際アートシアター連盟賞を初め、世界中の映画祭で高く評価され、30もの受賞を果たした。ジョージア国内が混乱した1992年の春から初夏にかけて、首都トビリシを舞台に、14歳の少女ふたりの成長を清冽な映像で描いている。市民が対立した内戦は、人々に大きな禍根を残した。しかし社会に不安がたちこめていても、ふたりの少女はつよい絆で結ばれ、春の日差しのようにのびやかだ。愛の歌をうたい、驟雨のなかを駆けぬける彼女たちの日々はみずみずしく美しい。
監督はナナ・エクフティミシュヴィリとドイツ出身のジモン・グロス。近年、ジョージアは女性監督の躍進が目覚しく、エクフティミシュヴィリ監督はその先頭に立つ。彼女の少女時代の思い出をもとに脚本は書かれ、映画は厳しい時代を生きる庶民の表情を映すとともに、戦争や暴力の不毛さ、女性の権利についても主張する。

1992年春、独立後に起こった内戦のきな臭さが残るジョージアの首都トビリシ。父親が不在のエカは母親と姉の干渉に反発を感じている。親友のナティアの家庭はアル中の父親のためにすさんでいた。生活物資は不足しがちで配給には行列ができているが、ふたりにとっては楽しいおしゃべりの時間だった。ナティアはふたりの少年から好意を寄せられている。ある日、ナティアはそのひとりラドから弾丸が入った銃を贈られた――

監督
:ナナ・エクフティミシュヴィリ、ジモン・グロス
出演者
:リカ・バブルアニ、マリアム・ボケリア、スラブ・ゴガラゼ、ダタ・ザカレイシュヴィリ