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ある⽇、映画監督の⽯井達也(現・達上空也)は⾃らにカメラを向けはじめた。彼は2年間交際をしていた⼥性から、「私を撮らなかったこと、いつか後悔するよ」と電話で告げられ、まずは⾃分⾃⾝を撮ろうと考えた。彼⼥はかつて、⽯井達也との関係で⼼のバランスを崩し、精神病棟に⼊院していたこともある。そんな彼⼥の姿を彼はカメラに収め続けていたのだが、関係悪化につれて、いつしかそれをやめていた。電話の翌⽇、⽯井達也がカメラを⽚⼿に彼⼥の家を訪れると、彼⼥は交際期間である2年分の記憶を失っていた。
残されたのは、わずかな酸素と希望だけ──
人生はくそったれで、愛おしい。余命180日。残された時間をありのまま生きる男が見つけた人生の答えとはーー。
運命と呼ぶには静かすぎる出会いで、愛と呼ぶには幼すぎる2人だった。
芥川賞受賞作家、津村記久子のデビュー作の映画化!