ロックスターだったハルが、孫に託した、最後の夢。
沖縄市コザ、かつては隆盛を極めた街だが、現在ゴーストタウンの⼀歩⼿前!? そこで暮らす翔太は、特にやりたいこともなく、惰性な⽇々を過ごしていた。彼にはちょっと変わった祖⽗(ハル)がいた。ハルは、かつて、ベトナム戦争に向かう⽶兵たちを熱狂させた伝説のロックンローラーだった。ある⽇、⾃慢の祖⽗ハルを交通事故で亡くし、失意の翔太の前に現れたのは、なんと死んだはずの祖⽗。「やり残したことがある」とハルが翔太の体をのっとると、翔太の魂は、タイムスリップして1970年のハルの体へ⼊ってしまう。翔太はロックンローラーだったハルとして、ベトナム戦争特需に沸く70年代の沖縄で、驚きの真実を知り、未来へのサプライズを仕掛けようとするが......。