上映作品

森田芳光70祭【映画監督・森田芳光特集】

ゆかりの映画館で森田芳光の映画人生を辿る特集上映の旅

自主製作『の・ようなもの』で商業映画デビュー、その後邦画メジャーでの大ヒットを連発し、また独自の表現でインディペンデント映画作家としてもその作風を残した森田芳光監督。惜しくも2011年12月20日に61歳でこの世を去って10年。邦画のあらゆる製作体制にて、日本映画史に豊潤なフィルモグラフィーを遺しました。
このたび生誕70周年記念(没後10年)として、ほぼすべての作品をBlu-ray化したボックスセット、ゆかりの劇場での特集上映、記念本出版、特集放送、海外でのレトロスペクティブ上映など、様々なハードルを乗り越え、夢のプロジェクト「森田芳光70祭」が始動しました!

シネ・リーブル梅田では下記7作品を上映します。

【上映作品】
『の・ようなもの』『家族ゲーム』『ときめきに死す』『キッチン』『(ハル)』『間宮兄弟』『僕達急行 A列車で行こう』

【日程】10/22金~11/11木
【上映時間】連日19:00~

【料金】1,300円均一(TCG会員は1,100円)
※全席指定、入替制

チケットはご鑑賞日の2日前よりご購入いただけます。
※先売りチケット販売(先行販売)は、新型コロナウイルス感染症拡大の状況により急遽変更となる可能性もございます。


【上映ラインナップ】

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『の・ようなもの』

修行中の二つ目落語家の若者は、23歳の誕生日に初めてソープランドへ行き、エリザベスと出会う。彼女はペンギンブックスを読むインテリ女だった。そんな時、落研の女子高生がやってきて、若者はそのなかの一人が気に入る。落語家とソープ嬢、女子高生の恋物語を軽やかに描いた森田芳光の劇場用映画デビュー作。

上映日:10/22(金)、10/24(日)、10/26(火)

出演:秋吉久美子、伊藤克信、尾藤イサオ
1981年製作/103分

©1981N.E.W.S. CORPORATION

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『家族ゲーム』

松田優作扮する三流大学の7年生という風変わりな家庭教師が、高校受験生を鍛え上げる様をコミカルに描く。音楽なしの誇張された効果音、テーブルに横一列に並び食事をするという演劇的な画面設計など、新しい表現が評判となった森田演出が冴えるホーム・コメディの傑作。

上映日:10/23(土)、10/25(月)、10/27(水)

出演:松田優作、宮川一朗太、伊丹十三
1983年製作/106分

©1983 日活/東宝

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『ときめきに死す』

歌舞伎町の医者を自称する男(杉浦)は、謎の組織から若い男(沢田)の世話を引き受ける。男は暗殺者で、暗殺指令を待っていた。田舎町の別荘で暮らす2人に、ある日、組織から若い女(樋口)が派遣される。3人の共同生活が始まり、その中で女はやがて暗殺者を愛するように。しかしそれも束の間、暗殺司令が下り、暗殺者は犯行予定地へ向かう。丸山健二の同名小説を基に、大幅にストーリーを改変し、森田芳光らしいセリフの構成、空間の処理などが施された優れた異色作。

上映日:10/28(木)、10/30(土)、11/1(月)

出演:沢田研二、杉浦直樹、樋口可南子 
1984年製作/105分

©1984 ハネシネマ

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『キッチン』

祖母を亡くし、天涯孤独の身となったみかげは、生前に祖母の知り合いだったという雄一の誘いで、彼のマンションに住むことになる。そこには、雄一の母・絵里子(実はゲイの父親)も同居しており、女ふたり(?)と青年との奇妙な共同生活が始まるが……。映画初出演のスーパー・モデル、川原亜矢子の透明感がハマっている。橋爪功の好演、松田ケイジの不思議な存在感も印象的。

上映日:10/29(金)、10/31(日)、11/2(火)

出演:川原亜矢子、松田ケイジ、橋爪功 
1989年製作/106分

©光和インターナショナル

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『(ハル)』

パソコン通信によって見知らぬ男女が出会い、恋が生まれるまでを描いたラブストーリー。(ハル)というネームでパソコン通信の映画フォーラムにアクセスを始めた速見昇は仕事も恋もうまくいかず鬱屈していた。そんな彼に(ほし)というネームで励ましのメールが届く。その日から、2人はメールを交換し始め、本音を伝え始めるようになる。そして(ハル)は会うことを提案するが……。スクリーンに映しだされたメール文字だけでなく、2人の距離感をみずみずしく描いた森田演出が際立つ。

上映日:11/3(水)、11/5(金)、11/8(月)

出演:深津絵里、内野聖陽、戸田菜穂 
1996年製作/118分

©光和インターナショナル

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『間宮兄弟』

下町のマンションで同居生活をする間宮兄弟は、2人ともオタクで30代が近づく今も大の仲良し。兄はビール会社に勤務、弟は小学校の用務員をしているが夜はいっしょにDVD鑑賞の日々。ある日、ガールフレンドがほしい2人は、弟の働く学校の女教師と、2人が通うDVDレンタル店でバイトする女子大生を招いてホームパーティを開くことを思いたつ。

上映日:11/4(木)、11/6(土)、11/10(水)

出演:佐々木蔵之介、塚地武雅、常盤貴子、沢尻エリカ
2006年製作/119分

©2006「間宮兄弟」製作委員会

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『僕達急行 A列車で行こう』

大手企業に勤めるマイペース男子の小町と、経営危機を迎えつつある実家の鉄工所勤務の小玉は、性格も仕事も異なるが、共通の趣味である鉄道を通じて出会い、“鉄っちゃん”ぶりで周囲をあきれさせながらも、幸せの輪を広げていく。小町役の松山ケンイチと小玉役の瑛太が初共演を果たす。劇場公開前の2011年12月20日に他界した森田監督の遺作となった。

上映日:11/7(日)、11/9(火)、11/11(木)

出演:松山ケンイチ、瑛太、貫地谷しほり 
2011年製作/117分

©2012「僕達急行」製作委員会