⽼婦・シウユーの介護と、その孫のヨウユーの⾯倒をひとりで⾒る⻘年・ジエンイー。⾎のつながりもなく、ただの間借り⼈のはずのジエンイーがそこまで尽くすのは、ふたりが今は亡き同性パートナーの家族だからだ。彼が暮らした家で⽣活し、彼が愛した家族を愛することが、ジエンイーにとって彼を想い続け、⾃分の⼈⽣の中で彼が⽣き続ける唯⼀の⽅法であり、彼への何よりの弔いになると感じていたからだ。しかしある⽇、シウユーが急死してしまう。病気の療養中だったとはいえ、その死因を巡り、ジエンイーは周囲から不審の⽬で⾒られるようになる。警察の捜査によって不利な証拠が次々に⾒つかり、終いには裁判にかけられてしまう。だが弁解は⼀切せずに、なすがままに罪を受け⼊れようとするジエンイー。それはすべて、愛する"家族"を守りたい⼀⼼で選択したことだった...