30歳を越え、おひとりさまもすっかり板についてきた黒田みつ子(のん)。みつ子がひとりきりでも楽しく生活できているのには訳がある。脳内に相談役「A」がいるのだ。人間関係や身の振り方に迷ったときはもう一人の自分「A」がいつも正しいアンサーをくれる。「A」と一緒に平和なおひとりさまライフがずっと続くと思っていたそんなある日、みつ子は年下の営業マン多田くん(林遣都)に恋をしてしまう。きっと多田くんと自分は両思いだと信じて、ひとりの生活に慣れきってしまったみつ子は20代の頃のように勇敢になれない自分に戸惑いながらも、一歩前へふみだすことにする。
『勝手にふるえてろ』(17)で第30回東京国際映画祭コンペティション部門・観客賞をはじめ数々の賞を受賞した、原作・綿矢りさ、監督&脚本・大九明子が再タッグ。ヒロイン・みつ子を演じるのは、近年、ますます活動の幅を広げる女優・創作あーちすと のん。みつ子が恋する腹ペコな年下男子・多田くん役を、話題作への出演が絶えない実力派俳優・林遣都が演じる。