近日上映作品

六つの顔SIX FACES:KYOGEN,A LIFE ON STAGE

8 / 22 [金] 公開

82分 日本

狂言の道を歩んで、九十年 ──
今年で94歳を迎える現役の狂言師、人間国宝・野村万作が人生をかけて到達した芸の境地。
狂言「川上」を舞台裏とともに収めた至高のドキュメンタリー。

650年以上にわたり受け継がれ、人々を魅了してきた「狂言」。その第一人者であり、芸歴90 年を超える今もなお、現役で舞台に立ち続ける人間国宝の狂言師・野村万作。映画は、ある特別な1日の公演に寄り添い、万作が磨き上げてきた珠玉の狂言「川上」と人生の軌跡に迫る──。監督は、『ジョゼと虎と魚たち』、『のぼうの城』の犬童一心。アニメーションを『頭山』山村浩二、ナレーションをオダギリジョー、監修を野村万作と野村萬斎が務める。豊かな映像表現で織りなす、至高のドキュメンタリー映画が誕生した。

出演
:野村万作、野村萬斎、野村裕基、三藤なつ葉、深⽥博治、⾼野和憲
ナレーション
:オダギリジョー
監督・脚本
:犬童一心
題字・アニメーション
:⼭村浩⼆
製作
:万作の会
制作プロダクション
:ROBOT
配給
:カルチュア・パブリッシャーズ

狂言「川上」とは

盲目の男が、願いを叶えてくれるという「川上」の地蔵に参詣し、その甲斐あって視力を得る。しかし、男の夢に現れた地蔵は視力と引き換えに「妻と離別せよ」という過酷なお告げを残していたのだった。視力か、尽くしてくれた妻か――、男は究極の選択を迫られる。
和泉流のみに伝承されるこの演目は、笑いを本旨とする狂言においてはシリアスな異色作。夫婦愛と宿命を深く問う物語は、現代に通じるテーマをはらむ。