万年脇役役者のヒロシ(益岡徹)。著名な老劇作家の父・健太(津川雅彦)の陰で暮らす。親切な性格が裏目に出て、どこに行っても絶えず人違いされるヒロシ。他の役者や店員、時には誘拐犯とすら間違えられる。 職場でも私生活でも脇役生活の毎日。だが、ある日、ヒロシに運が向く。活気ある女優の卵・アヤ(永作博美)と出会うヒロシ。唯一自分を人違いしないアヤに魅かれ、恋に落ちる。父と対立しながらも、念願の映画主演を実現し、アヤに接近しようと四苦八苦するヒロシ。その過程で人生の主役は自分自身だと気づく。「人生は、こうもありえるんだ!」と観客に笑いと希望を与える温かいストーリー。脚本・監督は米国・ヨーロッパを中心に映像作家として活躍してきた緒方篤。