日本の室町時代に生きた朝鮮通信使・李藝(りげい/イ・イエ)に光を当てたドキュメンタリー。朝鮮王朝前期、地方の小役人に過ぎなかった李藝は、世宗大王の厚い信頼を受けて外交官となり、室町幕府・足利将軍に謁見するため京都を訪問。そのほか対馬、壱岐、九州、琉球など43年間で40数回も来日し、日韓外交のかけ橋となった。しかし、そんな李藝には、幼いころに母親を倭寇にさらわれるという知られざる過去があった。
韓国人俳優ユン・テヨンがナビゲーター役を務め、釜山から京都を旅して李藝の足跡をたどる。監督は「蘇る玉虫厨子」「海峡をつなぐ光」の乾弘明。