ベルリン国際映画祭にてフォーラム部門に出品され、上映された本作。『フタバから遠く離れて』でも震災後の原発事故で避難生活を送る人々を描いた舩橋淳監督が、再び震災をテーマにつづる感動作となっている。
作業中の事故で夫を亡くしたプレス工場で働く女性・栞と、事故の原因となった新入社員の工という、決して相容れないはずの2人が、さまざまな葛藤を抱えながらも次第にお互いを理解する気持ちが芽生えていく......。そして季節はうつろい、桜の花が満開となる春。さまざまな葛藤を抱え、理不尽な運命に翻弄された迷える男女の淡い恋は、一体どんな結末を向かえるのか...。
悲しみに暮れる妻を『鈴木先生』シリーズの臼田あさ美が体当たりで務め、その相手を『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』の三浦貴大が演じている。