鶴本たゑ(吉行和子)、77歳。10年におよぶ介護の末に最愛の夫を亡くし、それからずっと独り暮らし。離れて住む息子たちは、なかなか会いに来てはくれない。日課といえば、老人クラブ「燦燦会」に顔を出すこと。だが、気の合う仲間はいるものの、年寄じみた活動は楽しめず、足が遠のいてしまう今日この頃。淡々と過ぎゆく日々の中で、たゑは思う。「人生の花道を輝かせたい!」 そんな時、街に出たたゑは、結婚相談所のショーウィンドーに飾られたウェディングドレスに、ふと惹きつけられる。人生のラストパートナーを求めて、たゑの“婚活”が始まった―。
77歳たゑの挑戦――“婚活”がもたらす生きる喜びと、彼女を取り巻く人間たちのドラマを描く爽やかな感動作『燦燦-さんさん-』真っ直ぐでチャーミングなたゑを演じるのは、吉行和子(『東京家族』)。心には人生の秘密もある。“あきらめ”に揺れる日もある。それでも明日を信じようとするたゑの再スタートのドラマが、笑いと涙と希望を運ぶ。共演は宝田明、山本學。名優たちとタッグを組むのは日本高齢化社会をモチーフにした短編映画が世界各国で絶賛された期待の新鋭、本作で長編映画監督デビューを飾る外山文治(監督・脚本)。埼玉県の映像産業拠点施設「SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ」の若手映像クリエイター支援プログラム〈D-MAP〉第4弾作品。