卒業から13年。イースト・グレート・フォール高校の1999年度卒業生のもとに同窓会開催のお知らせが届く。エッチで頭がいっぱいだった当時のティーンも今や煩悩からすっかり卒業……できてはいなかった!? ジムとミシェルの夫婦は子どもが生まれて以来セックスレスで夫婦仲に隙間風が。スティフラーは派遣社員としてコキ使われながらも相変わらずクレイジーなパーティにこだわっている。クリスやケヴィンはそれぞれパートナーがいながらも、元カノに再会すると戸惑いを隠せない。波乱のムードが漂う同窓会は再会の喜びに包まれるのか?それとも…!?
マスターベーションをめぐる騒動を皮切りに、ハングオーバーな朝の露出“事故”、現役女子高生の誘惑などなど、困った事件が連続しては事態がややこしくなる。そんなドタバタ騒ぎの一方で、“コイツら何も変わってないなあ”という同窓会特有のノスタルジーや、時を経ても壊れることのない友情や愛に、ちょっぴりホロリとさせるのが“アメ・パイ”マナー。情けないほどの下半身ギャグを繰り出して笑わせながらも、等身大のキャラクターたちの心情は観る者の共感を引き寄せる。
1999年、ハイスクールを舞台にした一本の青春映画が全米を震撼させた。ティーンのセックス願望をとことんストレートに、切実なほどリアルに、そしてとびっきりファニーに描き切ったその映画――『アメリカン・パイ』に良識派は激怒し、親たちは眉をひそめ、そして若者たちは激しく熱狂! あまりに大きな反響を受けて、2001年には続編『アメリカン・サマー・ストーリー』、03年にはパート3『アメリカン・パイ3 ウェディング大作戦』とシリーズ化される。このトリロジーは、いずれも興行収入1億ドル超えのメガヒットを記録するという快挙を成し遂げ、さらにスピンオフ4本が誕生。余波はこれに留まらず、本作によって切り開かれたR指定コメディの新たな可能性は、『40歳の童貞男』や『ハングオーバー!』シリーズ、『テッド』といったハイテンション・コメディの原点にもなった。ティーンのセックス・コメディはこれまで『グローイング・アップ』や『ポーキーズ』など、いつの時代も作られてきたが、これほどのブームを引き起こした作品は他にない。そんな“アメ・パイ”シリーズが、いよいよ完結!? 劇場版作品としては実に9年ぶりとなるシリーズ最新作が、待望の日本上陸!