桜の花びらが舞い散る春の日、ぼくのうちに子犬のリクがやって来た。怖がりでワナワナと震るやせっぽちのリク。「うちの4匹の犬の兄弟たちとたくさん遊んで、ご飯をいっぱい食べれば、ぜったいに元気になる!」やんちゃなお兄ちゃん犬 ―ツトム、ヨースケ、マルちゃん、パグゾウと一 緒にお散歩したり、ぼくのおひざ争奪戦をするうちにリクはどんどん元気を取り戻していく。ある日ぼくは、家族みんなで海へ遊びに行くことを思いつく。
犬14匹、猫4匹と暮らす坂上忍が、子どもたちに動物と暮らす喜びや大変さを伝えたいと綴った文章に、野性爆弾のくっきー!がイラストを描き下ろした絵本「リクはよわくない」。
5歳の"ぼく"が犬たちとの交流を通して、いのちの大切さを学んでいく物語は大勢の子供たちと動物を愛する人びとの心を温かな感動で包みました。犬たちの声に日本を代表する豪華声優陣が集結、また原作では描かれなかった犬たちとの心躍るエピソードが大幅に追加され、個性豊かでかわいい犬たちがスクリーンの端から端までにぎやかに駆け回ります。動物たちの愛らしさと、彼らが飼い主に捧げてくれる無償の愛。共に暮らす一瞬一瞬の喜びと、日々世話をするという責任。そして、いつか必ず訪れる別れ──動物たちとの暮らしのすべてが詰まった、輝くいのちの物語です。