98分 ノルウェー・スウェーデン・ギリシャ 東京テアトル配給作品
本作品は2024年、第40回サンダンス映画祭でサウンドデザイナーが特別審査員賞を受賞、監督が審査員特別賞にノミネートされたほか、ノルウェーのアカデミー賞®と呼ばれるノルウェー国際映画祭のアマンダ賞で4冠・6ノミネートに輝いた話題作。A24、ブラムハウスに続く独立系映画スタジオ【NEON】が英国と北米の配給権を獲得し24年5月に公開した(本国ノルウェー公開は2月)。
監督を務めたテア・ヴィスタンダルは本作品が長編デビュー作。ヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭など数々の映画祭で監督賞を受賞し、ノルウェーの新星監督として期待されている。
また、同名小説の作者で本作品の脚本を監督と共同で手掛けたのは、『ぼくのエリ 200歳の少女』('08)などで知られるるスウェーデンの鬼才ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト。
主演は第74回カンヌ国際映画祭で主演女優賞を獲得した『わたしは最悪。』('21)のレナーテ・レインスヴェ。また、『わたしは最悪。』でレナーテと共演した実力派俳優アンデルシュ・ダニエルセン・リーほかベテラン勢が脇を固め、生と死の境目を濃密に感じさせる重厚な雰囲気を作り出している。
現代のオスロ。息子を亡くしたばかりのアナ(レナーテ・レインスヴェ)とその父マーラー(ビヨーン・スンクェスト)は悲しみに暮れていた。墓地で微かな音を聞いたマーラーは墓を掘り起こし、埋められていた孫の身体を家に連れて帰る。鬱状態だったアナは生気を取り戻し、人目につかない山荘に親子で隠れ住む。しかし還ってきた最愛の息子は、瞬きや呼吸はするものの、全く言葉を発しない。そんなとき、招かれざる訪問者が山荘に現れる。そして同じ頃、別の家族のもとでも、悲劇と歓喜が訪れていた...。