3 / 13 [金] 公開
1952年のニューヨーク。ロウアー・イースト・サイドにある手狭な靴屋の販売員、マーティ・マウザー(ティモシー・シャラメ)は得意のハッタリで靴を売り、合間には既婚者で恋人のレイチェル・ミツラー(オデッサ・アザイオン)との逢瀬を楽しんでいた。販売員としての実績を認められたマーティは経営者の叔父から店長への昇進を告げられるも、なにやら乗り気ではない様子。卓球プレーヤーとして天賦の才を持つマーティには、世界チャンピオンとして大成するという確固たる野望があったのだ。万年金欠のマーティは靴屋の金庫から航空券を買うための金を盗み、イギリスで開催される世界卓球選手権に出場する。
卓越した技術と力強いプレイで順調に勝利を重ねていたマーティは、協会が用意したしなびた合宿所を抜け出し、高級ホテルのロイヤルスイートに勝手に宿泊。そこで見掛けた引退したアメリカ人女優ケイ・ストーン(グウィネス・パルトロウ)と、その夫でロックウェル・インクの社長であるミルトン・ロックウェル(ケビン・オレアリー)に好機を見出し2人に接近。言葉巧みに自らの試合を見に来るよう説得したうえ、ケイとはそのまま愛人関係へと発展する。己の優勝を確信していたマーティだったが、大会に思わぬダークホースが登場。新開発のラケットを武器に強豪選手を次々と打ち負かしていく日本人選手、コト・エンドウ(川口功人)だ。マーティは決勝でエンドウと対戦するが、結果は惨敗。「ラケットを使ったイカサマだ!」と癇癪を起こすも結果は変わらない。
失意の中、アメリカへと帰国したマーティにそれまでのツケが回ってくる。叔父からは武装強盗の罪で訴えられ、レイチェルからは妊娠を告げられ、国際卓球協会からは高級ホテルで費やした金を返済するまで大会の出場禁止を言い渡されてしまう。日本で開催される次回の世界大会へ出場し、エンドウへの雪辱を果たすため、借金返済の資金集めに奔走するマーティだが、その場凌ぎの金策はことごとく失敗。後がないマーティはプライドを捨て、ロックウェルに日本へ連れて行って欲しいと懇願する。ある“契約”を結び、ようやく日本へ到着したマーティは、果たしてエンドウに勝ち、ナンバーワンになることができるのか―。