上映作品

うかうかと終焉

廃寮となる木造学生寮。共に過ごした仲間たちの最後の5日間の物語。

映画『うかうかと終焉』監督・脚本をつとめた大田雄史は、京都大学在学中に今年で結成30年目を迎えた京都大学公認の演劇サークル「劇団ケッペキ」に所属。京都芸術大学、京都女子大学といった他校からも演劇好きな学生が集まり、座長も置かず、すべての団員が公演を企画プロデュースしていく多様な環境のなか演劇のノウハウを吸収し経験を培いました。そして、社会人となった大田雄史監督が結成した演劇ユニット、芝熊(shiba-kuma)の旗揚げ作品として出口明と共同執筆した戯曲「うかうかと終焉」は、演劇界の登竜門でもある第23回日本劇作家協会新人戯曲賞を受賞。当時の審査員メンバー、永井愛は「愚かしさの中に詩情があり、挫折を知った若い心をとらえて見事」、マキノノゾミは「かつて京都でノンシャランな下宿生活をおくった個人的体験からすれば、もはや審査員中でこの作品がもっとも好きなのは自分だと言い切れる自信がある」と選評。若者の心をとらえた舞台は学生劇団を中心に上演されています。
大田監督自身の青春時代を重ねた思い入れのある同名戯曲の映画化にあたって、監督の母校、京都大学の吉田寮の廃寮問題をベースに脚本を作り直し、文化庁の補助金を受けて製作。物語の主軸となる若手キャストには、1,000人以上もの応募者から選ばれた、W主演・西岡星汰、渡辺佑太朗をはじめとする、松本妃代、三浦獠太、乃中瑞生、中山翔貴といったフレッシュな面々が躍動。

監督・脚本
:大田雄史
原作
:『うかうかと終焉』第23回日本劇作家協会新人戯曲賞受賞作
出演
:西岡星汰、渡辺佑太朗、松本妃代、三浦獠太、乃中瑞生、中山翔貴、中村無何有、コウメ太夫、後藤剛範、森下能幸、池谷のぶえ、前野朋哉、草村礼子、平泉成