吉本興業は全国47都道府県で地域発信型映画を製作してきました。
地域発信型映画とは、「自分たちが住む街のさまざまな魅力を全国に伝え、地域を活性化させたい」という地元への熱い想いを映画を通して実現するプロジェクトです。
日本で起きた大災害"東日本大震災"から10年の節目を迎え今年で12年。クオン株式会社が運営しているオンラインコミュニティ「"絆"のコミュニティ」に生活者から寄せられた1万4千件以上のさまざまな"絆"にまつわるエピソードより、多くの参加者に共感されたエピソードを抽出して脚本化。東北6県を舞台に、"絆"をテーマにした
5つのショートムービーを製作しました。
5つのショートムービーを繋ぎ、1本の作品として完成したのが、
映画「絆のものがたり〜心と心を結ぶもの〜」です。
主題歌は、宮沢和史が作詞・作曲した「次世界」(2021年1月20日(水)リリース)。
宮沢氏が2020年の夏前に「いわき市」を訪ねて感じた事など、この数年で抱えている不安を希望に変えようと制作した楽曲で、それぞれの作品に、ピアノ・インストゥルメンタルバージョンや朗読風バージョンにして散りばめています。
2018年9月25日。宏冶の浮気で家を飛び出した妻は、そのまま帰ってこなかった。残ったのは妻を亡くした喪失感。そして自分のせいで妻を死なせた妻への罪悪感。宏冶は、宏冶だけの“2018年9月25日以前の妻の記憶”と一緒に生きていくと決意する。
記憶は消えても、絆は消せない。これは、ある夫婦の絆の軌跡。
出演:松浦祐也、山口紗弥加、佐藤二朗 先川栄蔵
監督/脚本:福田浩之
音楽:辻伶
舞台:青森県外ヶ浜町
カメラマンを目指して東京に上京するユメ(20)のいわきで過ごす最後の日。
ユメは幼馴染のソノ(20)と10年間行けなかった海に行く決意をする。海に行く前に10年前に亡くなった2人の同級生・なっちゃんの父親にお別れの挨拶をしにった2人は、その昔3人で作った宝箱を託され、なっちゃんが亡くなった10年前のあの海へ向かう。
出演:箭内夢菜 園田あいか
芦川誠 ぺんぎんナッツ
監督:磯部鉄平
脚本:永井和男
音楽:kafuka
舞台:福島県いわき市
東京に嫁いだものの、離婚して故郷に出戻ってきた夕佳里。お節介で噂好き、やたらと詮索してくるこの町の人たちを夕佳里は好きではなかった。ある日、町に新型コロナの陽性者が出る。平和だった町に生じていく不協和音。ぎすぎすとした町の空気に夕佳里の心も蝕まれていく。
出演:橋本マナミ、成嶋瞳子、大島蓉子、ソラシド
監督:犬童一利
脚本:守口悠介
音楽:茂野雅道
舞台:山形県南陽市
久しぶりの地方営業に呼ばれた、未だ売れていないお笑いコンビ・大安吉日。ツッコミの津路は相方・西崎の到着を楽屋裏で待っていたが、結局間に合わずイベントは終了してしまう。相方に対し、心ない言葉を電話で言ってしまう津路。後日、後悔している津路のもとへ、マネージャーから相方が事故に遭い亡くなったと連絡があった。ピン芸人となってしまった津路に再び地方営業の話が舞い込み、決心して足を運ぶ津路であったが、そこでおかしな現象が起き始める。
出演:津田篤宏(ダイアン)、ユースケ(ダイアン)、馬場裕之(ロバート)
監督:濵田未乘
脚本:上田優子
音楽:辻伶
舞台:宮城県仙台市太白区坪沼
シンガーになる夢に破れ、故郷に帰るフタバ。フタバは駅で出会った女性に不思議な感覚を覚える。
行き着いたカフェでローズヒップティーを飲んだ瞬間、周りの景色が溶け出し、気づくと知らない家族が目の前にいた。過去と未来、夢と現実、様々な空間を行き来するファンタジー。
出演:工藤綾乃 大滝樹 菅井玲 井上幸太郎
監督:曽根剛
脚本:中村元樹
舞台:秋田県仙北市/岩手県雫石町