上映作品

夜の外側 イタリアを震撼させた55日間Esterno notte

巨匠マルコ・ベロッキオ監督の金字塔的傑作

1978年3月のある朝、キリスト教民主党の党首で元首相のアルド・モーロが、極左武装グループ「赤い旅団」に誘拐される、という衝撃的な事件が起こる。モーロを父と慕う内務大臣コッシーガに、救出の指揮はゆだねられるのだが......。『夜よ、こんにちは』(03)でで同事件を「赤い旅団」側から描いたイタリアの巨匠マルコ・ベロッキオ監督が、「すでに語られた物語には戻らない」という自身のルールを破り、外側<政府、法王、神父、警察、妻、子供たち......様々な立場で事件に関与した人々>の視点を交えて、6エピソードからなる一大巨編として作り上げたのが本作である。史実とフィクションを交えたその力強くも絢爛たる筆致で描かれるドラマは340分という長さを全く感じさせず、大きなカタルシスを観る者に与えるに違いない。

監督
:マルコ・ベロッキオ
キャスト
:ファブリツィオ・ジフーニ、マルゲリータ・ブイ、トニ・セルビッロ、ファウスト・ルッソ・アレシ