上映作品

ふれるTouch

痛くて、生々しい、子どもの世界

セリフの指定をせずに、ト書のみの脚本から俳優とともに対話を繰り返しながら作り上げた第45回ぴあフィルムフェスティバル2023準グランプリ受賞。

母を亡くし、喪失感から抜けだせない少女は、不登校となり自分の殻に閉じこもってしまう。時間の経過と共に少しずつ彼女を取り巻く世界が変わっていき、母の死を受け止めるようになっていく。<母>という大切な存在を失った戸惑いや、言葉に出来ない悲しみを抱えながら、現実と向き合う少女。
子どもの目線で丁寧に描かれた作品。

監督・脚本・編集
:髙田恭輔
出演
:鈴木 唯、仁科かりん、河野安郎、水谷悟子、松岡眞吾

STORY

「ふれる」ことで、母の喪失に向き合っていく、少女の成長物語

母を数年前に亡くした小学4年生の美咲は、度々奇行を起こして家族を困らせている。不登校の彼女を心配する学校の先生や周りの大人たちをよそに、美咲は陶芸家の工房で遊ぶようになる。そんなある日、一人の女性が家にやってくる。父と親しげなその姿に、美咲はいずれこの女性が「新しい母」になることを悟る。美咲とそれを取り巻く人々の人生が少しずつ動き出していく…。