4年前、「コロナさえなければ、このクソがっ!」と叫んだ。
2019年 12 月 27 日、数カ月後に世界が一変することをまだ誰も知らなかったあの日。映画ファンからも映画業界からもノーマークだった 1 本の映画が劇場公開された。 12 年間ライブすらしたことがないフィンランドのド田舎メタルコピーバンドが、遂に!初の、そして、まさかの史上最高のオリジナル楽曲を生み出し、ノルウェー最大のメタルフェスに参加すべしと奮闘する珍道中を描いた物語。公開されるや奇跡の連日満席、上映後の拍手喝采。誰もが予想だにしなかった大ヒットと SNS を中心に大きな話題となったフィンランド発の爆笑メタルコメディ映 画、それが『ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!』である。観客の中には出演者のコスプレをする者が続出、人々は彼らを"ヘヴィ・トリッパー"と呼んだ。しかし、歓喜も陥没、世界はコロナ禍へと突入。幸せな時間は長くは続かなかった。「コロナさえなければ、このクソがっ!」
そして、5 年の歳月を経て、まさかの続編がよりパワーアップして帰ってきた。主人公たちのバンド<インペイルド・レクタム>の面々がライブの直後に逮捕、拘束される前作のラストシーン。物語はその続き、刑務所で始まる。獄中で超商業主義プロデューサーからドイツで話題のメタルフェス<ヴァッケン・オープン・エア>への出演オファーを受けるも準備不足とその過剰な商業主義、そして当たり前だが投獄されている事を理由に出演を辞退。しかしギタリストの父親が病に倒れ、地上げ屋によって実家のトナカイ粉砕場兼彼らのスタジオが消滅の危機に。緊急事態勃発に彼らは脱獄を決意する。と、どこかで聞いたことのある名作『ブルース・ブラザース』と全く同じプロットで負け犬として生まれながら、勝つことを決意した"終末シンフォニック・トナカイ粉砕・反キリスト・戦争推進メ タル"バンド=インペイルド・レクタム(直腸陥没)が復活!巨大音楽ビジネスの商業主義に巻き込まれて生じたバンド内の軋轢はまさに危機一発!それでもヘヴィメタルという音楽が持つ無限の可能性への新たなる挑戦を諦めるな!劇中音楽は前作に続きミカ・ラマサーリ( MORS SUBITA/ETERNAL TEARS OF SORROW/WOLFHEART )。さらにスウェーデンのオカルトロックバンド< YEAR OF THE GOAT >も参戦!劇中には謎の超大電導波デスボイスを操るベテランメタルバンドブラッドモーター>が新登場 。脱獄逃亡する<インペイルド・レクタム>を追うのはこちらも前作に続きマムシのドッケン大佐!再び困難に直面する彼らを待ち受ける運命とは・・・!?全てのバンドマンよ、売れたいだけなら「長いクソに巻かれやがれ!」 2019 年の初公開以来、毎年初公開日である 12 月 27 日に周年記念上映を敢行してきたシネマート新宿 。そして毎年そこに集結するファンへ本国より監督、出演者のメッセージが届くなど、本作の日本での上映はフィンランドでも注目されている。
ライヴ経験なし、オリジナル曲なしだったフィンランドのド田舎メタルコピーバンド、インペイルド・レクタム(直腸陥没)は活動12年目にして遂に生み出された史上最高の初オリジナル曲でノルウェーの巨大フェス、ノーザン・ダムネーションへ殴り込み、“終末シンフォニック・トナカイ粉砕・反キリスト・戦争推進メタル”バンドへと脱皮したがその行いによって収監されていた。獄中ドイツのメタルフェス、ヴァッケン・オープン・エアへの出演オファーを受けるも準備不足と投獄を理由に辞退、バンドは看守の目を盗み、牢屋で演奏するしかなかった。だがギタリストの実家であるトナカイ粉砕場が経済トラブルで乗っ取り危機に瀕しているという緊急事態を察知したとき、彼らは脱獄を決意、出演料で実家を救うべくふたたび史上最高のオリジナル新曲を引っ提げ彼方のヴァッケンを目指す。だが待ち受けていたのは今や商業主義の奴隷と化した超電導波デスボイスのベテランメタルバンド、ブラッドモーターと、バンドを食いものにする大物レコードプロデューサーのフィストという金の亡者が巣食う音楽業界だった。さらに後方からは直腸陥没逮捕に執念を燃やす、怒り狂えるノルウェーデルタ部隊のドッケン大佐が迫る。そしてあろうことか、この大混乱でつい魔が差したメンバーの行動によりバンドに軋轢が発生した!危うし!直腸陥没危機一発!この絶体絶命の事態に直面した彼らを待ち受ける運命とは!?