北米と肩を並べるほどの産業規模となった中国映画市場。注目作が公開されるたびに、驚天動地の興行収入を叩き出し、勢いは衰えることがない。同時に、産業的な成長と拡大の恩恵により、才能あふれる若手監督も輩出されるようになり、世界各国の映画祭で、若手監督の作品が多く入選され、大きな話題を呼んでいる。
かつて盛んに使われていた「第五世代」、「第六世代」といった呼称も必要なくなり、同時多発的に"個"の才能が噴出している今の中国映画界は、全世界の中で最も熱い映画市場であり、同時に中国映画の歴史の中で最もエキサイティングな時代でもある。
しかし、日本においては、第六世代以降の作家映画が公開されることは少なく、包括的に紹介されることもない。結果として中国映画への注目度は下がり、公開されても大きな話題にならずに終わってしまうことも多い。
中国映画の"現在"をリアルタイムでぜひ体感してほしい。