上映作品

⾈に乗って逝くGone with the Boat

99分 中国

  • 第37 回⾦鶏奨最優秀助演⼥優賞(リウ・ダン)
  • 第25 回上海国際映画祭アジア新⼈賞最優秀脚本賞
  • 第10 回シルクロード国際映画祭最優秀新⼈監督賞受賞/最優秀男優賞(ウー・ジョウカイ)
  • 第10 回Youth Film Manual Annual Award 最優秀新⼈監督賞

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⼤丈夫。私たちは ⽣きてゆく。

監督は1994年12⽉11⽇⽣まれ、現在30歳の陳⼩⾬(チェン・シャオユー)。映画の舞台である江南地域の湖州市徳清が⽣まれ故郷だ。映画を学ぶためカナダのトロントに留学。帰国後は、映画の中⼼地である北京でも、コマーシャルなどの映像製作の中⼼地である上海でもなく、⾃⾝の故郷である徳清に、⾃ら映画製作会社を⽴ち上げて、この映画を撮影し完成させた。
台湾ニューウェイブの映画を敬愛し、⼀番好きな監督はエドワード・ヤン。本作を作る際に最も影響を受けたのは⼩津安⼆郎監督。そして若⼿監督の⽀援プロジェクトで、チベット出⾝の名匠ペマ・ツェテン監督に指導を受け、本作を完成させたとチェン・シャオユー監督は語る。そうした名監督たちから学んだ「真実」を描くことの⼤切さ。それが本作の根底にある。その作⾵・題材は、⾃⾝の家族や育った⼟地に由来し、昔からの⾵習や変わりゆく時代にも⽬を向けること。それを余⽩のある映像で綴ること。本作に描かれた、チェン・シャオユー監督の故郷は、嘘偽りなく美しい。

出演
ゴ ー・ジャオメイ(葛兆美)、リウ・ダン(劉丹)、ウー・ジョウカイ(呉洲凱)
監督・脚本・編集
:チェン・シャオユー(陳⼩⾬)

Story

江南の⽔郷、徳清。上海にほど近いが、時間がゆったり流れるこの⽥舎町で⼀⼈暮らしをしていた⽼婦⼈ジン。⻑男を幼い頃に亡くし、夫に先⽴たれてからもしばらく経つ。⻑⼥のジェンは上海で、アメリカ⼈の夫と留学⽀援の塾を経営し、ほんの時々、孫娘を連れて帰郷するが、いつも慌ただしく上海に帰ってしまう。次男のチンは各地を転々とする旅⾏
ガイドで、故郷の家にほとんど寄りつかない。
ある⽇、ジンに重い病気が⾒つかる。⼦供たちは故郷に戻って看病することを余儀なくされる。⻑⼥のジェンは、最先端の医療を探し、なんとか⺟の命を繋ごうと必死だが、弟のチンは、⺟がこの世への執着を⼿放し、無常を受け⼊れるべきだと考えている。⺟の病をめぐって、ジェンやチン、彼らの家族、親族たちが次々訪れ、それは⼀⽅で懐かしい⽇々を思い起こさせるが、⼀⽅では現実的な問題をあらわにするのだった。
⻑⼥のジェンには、前の夫との間に息⼦タオがいる。⺟ジンのお気に⼊りの孫だ。タオは両親の⼒を頼らず、俳優としての道を⾃⼒で歩もうとしている。タオの⽣き⽅は、かつてジンが、⼈に決められた⼈⽣を捨て、⾃分の選択で夫と連れ添い、この町にきたことを思い出させるのだった。
この世を去るとき、⾃分の帰る場所はどこなのだろうと考える⺟ジン。逝く⺟を思いながら、⾃分たちはどこへ⾏くのかを考えるジェン、そしてチン。果たして、⺟の向かう先は、そして家族の向かう先は……


上映スケジュール

東京都