『旅と日々』© 2025『旅と日々』製作委員会|『きみの鳥はうたえる』© HAKODATE CINEMA IRIS|『ワイルドツアー』© Yamaguchi Center for Arts and Media [YCAM]|『密使と番人』©︎時代劇専門チャンネル・日本映画専門チャンネル|『THE COCKPIT』©MIYAKE Sho|『夜明けのすべて』©瀬尾まいこ/2024「夜明けのすべて」製作委員会|『ケイコ 目を澄ませて』©2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会|『Playback』©2012 Decade, Pigdom
【概要】
■テアトル新宿 ... 10/18㈯~10/23㈭
『きみの鳥はうたえる』『ワイルドツアー』『密使と番人』
■ヒューマントラストシネマ渋谷 ... 10/24㈮~11/6㈭
『きみの鳥はうたえる』『THE COCKPIT』『ケイコ、目を澄ませて』
『夜明けのすべて』
■シネ・リーブル神戸 ... 10/31㈮~11/6㈭
『きみの鳥はうたえる』『THE COCKPIT』『Playback』
1984年7月18日生まれ、北海道出身。映画美学校フィクションコース初等科修了、一橋大学社会学部卒業。長篇映画『Playback』(12)がロカルノ国際映画祭インターナショナル・コンペティション部門に正式出品されると、『THE COCKPIT』(14)、『きみの鳥はうたえる』(18)などで注目を集める。さらに『ケイコ 目を澄ませて』(22)が第72回ベルリン国際映画祭エンカウンターズ部門正式出品、『夜明けのすべて』(24)が第74回ベルリン国際映画祭フォーラム部門に正式出品されたほか、国内の映画賞を席巻。他にビデオインスタレーション作品「ワールドツアー」や星野源「折り合い」のMVを手掛けるなど、幅広い映像分野で活躍する。最新作『旅と日々』は第 78 回ロカルノ国際映画祭にて金豹賞《グランプリ》とヤング審査員賞特別賞のW受賞を果たした。
© 2025『旅と日々』製作委員会
一般1500円
※各種割引適用可・各種鑑賞券、株主優待券利用可
※各種ご招待券、無料券使用不可
強い日差しが照りつける夏の海。海岸でぼんやりと過ごしていた夏男はどこか陰のある女・渚に出会う。何を語るでもなく、なんとなく島を散策する二人。翌日、浜辺で顔を合わせた二人は、台風が近づくなか雨に打たれながら、波打つ海で泳ぐのだった......。
海で出会った二人の姿が、大学の講義室のスクリーンに映し出されている。つげ義春の漫画「海辺の叙景」を原作に脚本家の李が手掛けた物語を、授業の一環で上映していたのだった。上映後、李は学生から映画の感想を問われ、「私には才能がないな、と思いました」と答える。講義を終えた廊下で、李は魚沼教授と立ち話をする。浮かない顔の李に「気晴らしに旅行にでも行くといいですよ」と飄々とした口調で声をかける教授。ほどなく、魚沼教授が急逝したという知らせが届く。李は弔問のため、教授の弟の家を訪れる。あっけない最期に戸惑う李に、弟は教授の形見のフィルムカメラを半ば押しつけるように手渡す。
そのカメラを携え、李は思い立って旅に出る。目指すは雪深い北国。
長いトンネルを抜けると、そこには一面の銀世界が広がっていた。無計画のまま降り立った町で、宿も見つけられずにさまよううち、李はひとつの古びた宿にたどり着く。屋根には雪が積もり、今にも崩れそうなその宿を営むのは、ものぐさな主人・べん造。暖房もなく、まともな食事も出ず、布団すら自分で敷かなければならない。ある夜、べん造は「錦鯉のいる池を見に行くか」と李を夜の雪の原へと連れ出すのだった......。
出演:シム・ウンギョン 堤真一 河合優実 髙田万作 佐野史郎 斉藤陽一郎 松浦慎一郎 足立智充 梅舟惟永
監督・脚本:三宅唱
原作:つげ義春「海辺の叙景」「ほんやら洞のべんさん」
音楽:Hi‘Spec
2025年/日本/89分/カラー/5.1ch 配給:ビターズ・エンド
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