上映作品

ブラジル映画祭+

株主ご招待券不可 株主提示割引証不可

“ブラジルの多様性を映し出す”
“人に感動をもたらす”
“社会を変える”
そんなパワーのある映画を厳選します。

「+」は、「多様性・出会い・交差・対話・変化」を象徴します。
ブラジル映画が世界にもたらす声・視点・物語の織り合わせを意味し、文化の豊かさを表現したシンボルです。
上映作品の一つ一つが、新しい発見・心を開く対話・共有される感動を生み出します。

「ブラジル映画をもっと日本で観たい! 観る機会を作りたい!」
その想いから、私たちは「ブラジル映画祭+(プラス)|欧文表記 cinebrasil+ (plus)」を始めます。
ブラジル映画を通じて新たな出会いや、気づき、感動が生まれるような、そんな映画祭をみなさんと一緒につくりたいと願っています。

「ブラジル映画祭+」は、オフライン(劇場)でもオンラインでも開催するハイブリッド型の映画祭です。
初回となる「ブラジル映画祭+」は、劇場とオンライン開催ともに2026年1月に開催します。劇場開催の場所は、ヒューマントラストシネマ渋谷です。オンライン上映は配信プラットフォーム「Lumière」で行います。ブラジルの多様性を映し出し、観客の心に響くような7作品を上映します。

劇場では同じ空間を共有し、大スクリーンと音響で映画の世界に没入し、スクリーンから伝わる熱気を分かち合うことができ、オンラインでは日本全国どこからでも映画祭にアクセスし、この機会しか観ることができないブラジル映画を観ることができます。


【上映期間】

1月9日(金)~1月15日(木)

【上映作品】

クルビ・ダ・エスキーナの物語 〜すべてはあの街角から始まった〜

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“永遠”が生まれた1972年のミナスへ

1972年、ミルトン・ナシメントやロー・ボルジェスが中心となり生まれた世紀の名盤『クルビ・ダ・エスキーナ』。このアルバムが生まれることになった偶然と必然を、貴重な映像とミルトンら音楽家たちの秘蔵エピソードを通して描き出す。ギターと歌声、音楽を愛する仲間、ミナスの風景と、詩── 。永遠の音楽が芽吹いた瞬間を追体験し、名曲の数々を堪能できる音楽ドキュメンタリー。

監督・脚本: アナ・ヒーパー
プロデューサー: スザーナ・アマード
出演:ミルトン・ナシメント, ロー・ボルジェス、ベト・ゲヂス, ヴァギネル・チゾ, トニーニョ・オルタ, ホナルド・バストス, フラヴィオ・ヴェントゥリーニ, マルシオ・ボルジェス, ムリーロ・アントゥニス, タヴィーニョ・モウラ, ニヴァルド・オルネラス, ホベルチーニョ・シルヴァ, ノヴェリ、ネルソン・アンジェロ, ルイス・アルヴィス, ドゥカ・レアル, テロ・ボルジェス, マリルトン・ボルジェス, パウリーニョ・サトゥルニーノ, ベト・ロピス、パウロ・ヴィララ

© 2023 PALADINA FILMES / CANAL BRASIL
2023, 76分, 音楽ドキュメンタリー, 年齢制限 10歳以上,

2月のために 〜マリア・ベターニアとマンゲイラ〜

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2月の街は祝祭の舞台となる──リオのカーニヴァル、バイーアの祈り

2016年、名門エスコーラ・ヂ・サンバのマンゲイラは歌姫マリア・ベターニアをテーマに掲げ、勝利を手にした。映画は、ベターニアやカエターノの語りで、リオとバイーアを往還しながら、リオのサンバ・カーニヴァルと、バイーアのアフロブラジル信仰に基づく祭りの世界が交差する。ベターニアの芸術性が培われた故郷への愛とマンゲイラへの敬意が溢れたドキュメンタリー。

監督: マルシオ・デベリアン
脚本: ヂアナ・ヴァスコンセロス, マルシオ・デベリアン
プロデューサー: ダニエル・ノゲイラ, マルシオ・デベリアン
出演:マリア・ベターニア, カエターノ・ヴェローゾ, マベル・ヴェローゾ, シコ・ブアルキ, レアンドロ・ヴィエイラ, パイ・ポチ, スケル・ジョルジア, ルイス・アントニオ・シマス, パイ・ジルソン, ジュリア・バスバウン, ニーナ・バスバウン

© 2017 DEBÊ PRODUÇÕES / GLOBO / CANAL BRASIL
2017, 74分, 音楽ドキュメンタリー, 年齢制限 なし

僕らの夢 〜ファンキ・カリオカ〜(劇場限定上映)

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ブラジル中が熱狂した2人の物語、あなたもきっと好きになる

1990年代、ファンキ・カリオカの新しい潮流を築いた伝説のデュオ「クラウジーニョ&ブシェッシャ」。リオのファヴェーラで育ち、友情と夢で結ばれた2人が生み出した軽快なメロディは瞬く間に人気を集め、全国を踊らせたが ──。国民から愛されたデュオの絆が主演二人の好演でスクリーンに蘇り、観客を魅了する。2023年、ブラジル国産映画の興行収入・観客動員数で堂々の1位を記録した話題作。

監督: エドゥアルド・アルベルガリア
脚本: フェルナンド・ヴェラスコ, マウリシオ・リソフスキ, ダニエル・ヂアス, エドゥアルド・アルベルガリア
プロデューサー: レオナルド・エッヂ
出演:ジュアン・パイヴァ, ルーカス・コカ・ペンテアード, ナンド・クーニャ, タチアーナ, チブルシオ, レレ, クララ・モネキ, グスタヴォ・コエーリョ, ボッカ・ヂ・ゼロノーヴィ, アントニオ・ピタンガ, ヘイナルド・ジュニオール

NOSSO SONHO© URCAFILMES & WARNER BROS.2023
2023, 120分, ドラマ, 年齢制限 12歳以上

パカヘチは踊る

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変わり者と呼ばれても、心は舞い続ける。

ブラジル北東部の小さな町。元バレエ教師の老女パカヘチは、偏屈で変わり者と呼ばれながらも、踊りへの情熱だけは失わない。町の祭で最後の舞台に立ちたいと願うが、人々の無理解が立ちはだかり──。老いと孤独に抗いて自分らしく生きようとする一人の女性の哀切を描く。主演のマルセリアは、『A Hora da Estrela(星の時)』でベルリン銀熊(最優秀女優賞)を1986年に受賞した。

監督: アラン・デベルトン
脚本: アラン・デベルトン, アンドレ・アラウージョ, サムエル・ブラジレイロ, ナタリア・マイア
プロデューサー: アラン・デベルトン
出演:マルセリア・カルターショ, ジョアン・ミゲル, ゼズィタ・マトス, ソイア・リラ, サミア・ヂ・ラヴォール, デボラ・イングリヂ, エヂネイア・トゥチ・キント, ホヂェール・ホジェリ

© 2019 DEBERTON FILMES
2019, 98分, ドラマ, 年齢制限 12歳以上

ファヴェーラはファッション

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私の色は、私の誇り──── ファッションは彼らにとって夢であり、自己表現であり、社会への抵抗の手段。

リオデジャネイロのファヴェーラで生まれたモデル養成事務所「ジャカレ・モーダ」の設立者ジュリオは、ファッションを「抵抗のかたち」と呼ぶ。それは、黒人や貧困層に向けられる差別や偏見への抵抗であり、ファヴェーラに生きる若者たちにおくられるエンパワーメントでもある。映画は、新たに選ばれた若いモデルたちが自らのアイデンティティとセクシュアリティを肯定し、内包された既存の価値観を揺さぶっていく姿を映し出す。黒人の身体を周縁化してきた社会に一石を投じるドキュメンタリー。

監督: エミリオ・ドミンゴス
脚本: エミリオ・ドミンゴス, シンプリシオ・ネト
プロデューサー: レチシア・モンチ, ルーラ・ブアルキ・ヂ・オランダ
出演:ジュリオ・セーザル・シルヴァ・リマ, クラリザ・ホーザ, カミーラ・ヘイス, カイオ・ギマランイス

© 2019 ESPIRAL / OSMOSEFILMES
2019, 77分, ドキュメンタリー, 年齢制限 なし

母性って便利な言葉ですね。

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ママたちの本音、ここだけで公開中!

母性は本能か、それとも社会が作り上げたものか。母である監督がほかの母親たちと、育児のつらさや疲弊、孤独感、悲しみ、自責、自己嫌悪といった、とても個人的な感情を語る。女性は育児に向いている?母親は育児と仕事を両立?そのとき父親は?産まない権利は?etc 地球の反対側の母たちの本音が届きました。そろそろ理想の母親像を手放して、もっとありのままを話しませんか。「母であること」とは―― その普遍的な問いを、ユーモアを交えて投げかける作品。

監督: パトリシア・フロイス
脚本: パトリシア・フロイス, タチアナ・バカル, リヴィア・アルべクス, アナ・アブレウ
プロデューサー: ヴァニア・カターニ
出演:カリーニ・テリス, エリザベート・バダンテール

© 2024 Bananeira Filmes
2024, 70分, ドラマ, 年齢制限 10歳以上

Nova(劇場限定上映)

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社会から置き去りにされてしまった 日系ブラジル人親子

イラストの仕事をAIに奪われた日系ブラジル人ジェシカと、アジア人労働者に置き換えられた父親カルロス。
激動する時代の中で弾き落とされた日系ブラジル人親子。衝突しながら群馬県大泉町にたどり着いた彼らは、そこで暮らす様々な人々に触れ合うこととなる。親子は共振し合い、自身のアイデンティティに向き合っていく。
そして新たな生き方を見つける。

監督・脚本: 寺田 悠真
出演:西村 カロリナ, 北原 ジョゼ, 袴田 吉彦, ブンシリ, 山田 キヌヲ

©︎ SAUNA Inc.
2024, 37分, 短編ドラマ


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s.e.a.とは

「ブラジル映画祭+」を運営する団体は「s.e.a.」(読み方は、シー)といいます。

「s.e.a.」は「ser um eterno aprendiz(永遠に学ぶもの)」から来ています。ブラジルの歌の歌詞(ゴンザギーニャの歌)に由来しています。新しい知識や経験を受け入れながら常に成長し続ける ― それが私たちの姿勢です。新しいもの、異なるものに対してオープンであることで、人も社会も豊かに変わっていくと信じています。

数年前、私たちは、定額配信(サブスクリプション)が普及した現在でも日本でブラジル映画に触れる機会がいまだに限られている現状を踏まえ、上映の場を自らつくれないかと話し合いを重ねてきました。これまでの経験を礎に、新しい形の映画祭、「場所と時間を問わずに観ることも、劇場の一体感の中で観ることも、どちらも叶える映画祭」の立ち上げに向けて動き出し、今年、任意団体「s.e.a.」を設立しました。

2005年から2015年にかけて続いた「ブラジル映画祭(Festival Cinema Brasil)」の運営を通して得た、多くの経験と学びに心から感謝しながら、ブラジル映画の魅力を日本でもっと広く知ってもらうための新たな挑戦です。

映画を愛するアドバイザーとの出会いがあり、テアトルシネマグループにご賛同いただいたことで、劇場での開催が実現可能となりました。また、オンライン配信プラットフォーム「Lumière」の技術によって、日本全国にブラジル映画を届ける環境が整いました。加えて、字幕翻訳やビジュアル制作、広報の面でも多くの方々からご協力の申し出をいただいています。


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