R15+ 109分 ノルウェー・デンマーク・ポーランド・スウェーデン
(C)Mer Film / Lava Films / Zentropa Sweden / MOTOR / Film i Väst / Mediefondet Zefyr / EC1 Łódź 2025
世界各国の映画祭をえぐり倒した北欧発の美醜と狂気の地獄絵巻!
美への執念が乱舞する、世にも残酷な舞踏会へようこそ
北欧発のゴシック·ボディホラーが日本上陸!第41回サンダンス映画祭でプレミア上映され、斜め上をいくプロットと容赦ないグロテスク描写で「退出者統出!」の衝撃的な幕開けを飾った『アグリーシスター可愛いあの娘は醜いわたし』がいよいよ日本で公開される。
本国ノルウェー公開時には4週連続でTOP10入りを果たし、大ヒットを記録した本作は、第75回ベルリン国際映画祭パノラマ部門正式出品、第43回ブリュッセルファンタスティック国際映画祭シルバーレイブン受賞、第29回富川ファンタスティック国際映画祭グランプリ&観客賞受賞を含み、実に20もの映画祭にて正式出品され、世界中の批評家や観客を虜にし、数々の賞を獲得している。誰もが知るおとぎ話「シンデレラ」をモチーフとし、美しいシンデレラ(=アグネス)へ強い嫉妬と妬みを向ける醜い義姉妹(=エルヴィラ)を主人公にした本作。王子の花嫁の座を射止めるためなら手段を選ばない母と娘の、美に対する底なしの執念が描かれる。
本作で映画批評サイト「Rotten Tomatoes」96%FRESHを獲得し、「シンデレラmeets クローネンバーグ」と言わしめたのは、本作が長編デビューとなるノルウェー出身の女性監督エミリア·ブリックフェルト。製作は『イノセンツ』(21)のマリア·エケルホフド。主人公エルヴィラを演じたのは、ノルウェーでモデル兼女優として活躍するリア·マイレン。一目で印象に残るルックと全身全霊の怪演が観客を魅了する。
美しくなるためなら人体改造も厭わない、美しくなるためなら激痛にも耐える、美しくなるためならどんなことだってするわ--美にとらわれた女性たちによるこのおぞましいフェアリーテールは、現代にも通じる滑稽で皮肉なルッキズム風刺をまとう。誰もが知る「シンデレラ」の誰も知らない間話は、あなたを残酷な舞踏会へと誘うだろう。
――スウェランディア王国のユリアン王子(イサーク・カムロート)は、淑女たちの憧れの存在。彼と結婚するために、彼女たちは日々努力を重ね、美しさに磨きをかける――
エルヴィラ(リア・マイレン)は、母レベッカ(アーネ・ダール・トルプ)の再婚のために妹アルマ(フロー・ファゲーリ)とこの王国へとやってきた。ユリアン王子の花嫁になることを夢見ながら・・・。 新しい家族となる義姉妹のアグネス(テア・ソフィー・ロック・ネス)は、家柄に恵まれたとても美しい女性。一方、エルヴィラは矯正器具に覆われた口元、ふくよかな体形、こじんまりとした鼻、つぶらな瞳。
しかし、アグネスの父が急逝したことで事態は一変する。 レベッカはアグネスを貶め、エルヴィラを国王の花嫁にするため手段を選ばずに美を施してゆく。そんななか、ユリアン王子の花嫁候補を集めた舞踏会が開かれることになるが――