トロント国際映画祭、シッチェス映画祭で上映された『ザ・ゲスイドウズ』をはじめ、『みーんな、宇宙人。』がロッテルダム国際映画祭に出品、『悪魔がはらわたでいけにえで私』でファンタスティック映画祭をはじめとした世界中の映画祭で強烈な暴走ホラー活劇を魅せ、トリノ映画祭やモントリオール・ヌーヴォー・シネマ映画祭など世界20ヵ国85以上の映画祭に入選し、11のグランプリを受賞した『異物』シリーズなど、オリジナリティ溢れる愛と狂気に満ちたファンタジー作品で世界を魅了し続ける宇賀那健一監督。そんな宇賀那監督が新たに世に送り出すのは......なんとラブコメ作品『ブルックリンでZ級監督と恋に落ちた私』。 全編《ニューヨークロケ》で繰り広げられるロマンティックコメディ映画とは!?
ヤケになって仕事も事務所も放り出して、気晴らしにボーイフレンドのレンと訪れたのはニューヨーク。ニューヨークでもシイナのわがままに振り回されるレン。そんなシイナにうんざりしたレンは大喧嘩の後、スーツケースごとシイナを置き去りにしてしまう。英語も話せない、ここがどこかもわからない、絶望し1人バーで泥酔したシイナの前に現れたのは、ニューヨークの小さな映画制作プロダクションで働く売れないZ監督のジャック。新作映画を撮影中のジャックは主演女優に撮影前日にドタキャンされてしまいピンチに陥っていた。そんなジャックは、泥酔してゲロまみれのシイナを見てある事を思いつく……。
NYの地で、ほとんどがNYのスタッフ・キャストの中、日本の売れている女優とブルックリンの全く売れていないZ級ホラー監督のロマンスコメディを作りました。文化の違い、言語の違い、撮影するルーティンの違い、勿論さまざまな違いはあったのですが、「映画」という共通言語のもと、必死に「自分たちが良いと思える映画」を追い求める時間は青春でした。そして、その先に生まれた作品がファンタジア国際映画祭という素晴らしい映画祭でワールドプレミア出来ること、とても嬉しく思っています。三原さん、エステヴァン、中川さんの滑稽且つ愛らしい恋愛模様を楽しんでもらえたら嬉しいです。
【プロフィール】
1984年4月20日生まれ東京都出身の映画監督・脚本家。パンキッシュでファンタジーな作風を得意とし、現在公開中の『ザ・ゲスイドウズ』がトロント国際映画祭、シッチェス映画祭などを中心に各国の映画祭で称賛される。その他の代表作に『みーんな、宇宙人。』、『悪魔がはらわたでいけにえで私』『異物-完全版-』『転がるビー玉』などがある。