「亀虫」や「シャーリー・テンプル・ジャポン・パートII」といった自主制作の短編、中編作品で注目を集めてきた冨永昌敬監督の初の長編劇場用映画。自称天才レントゲン技師の主人公が、伝説のオオサンショウウオの誘拐という事件を発端に奇想天外な物語に巻き込まれていく。主演は「メゾン・ド・ヒミコ」のオダギリジョー、共演に「リンダ リンダ リンダ」の香椎由宇。
自称“21世紀の天才レントゲン技師”こと飛鳥芳一はある日、第二農響会長・香川から奇妙な依頼を受ける。それは、かつてパリ万博に出品された伝説の動物国宝であるオオサンショウウオの“キンジロー”が本物かどうかレントゲンで調べてほしいというものだった。キンジローは二宮家が代々運営する“キンジロー財団”によって大切に管理されていた。依頼を引き受けた芳一だったが、そんな彼の前に、二宮家の美人四姉妹の四女あづきが現れる。