演劇界と文学界の両方で注目を集める本谷有希子の原作を基に、『パビリオン山椒魚』などの鬼才、冨永昌敬監督が映画化。浅野忠信、美波、小池栄子、山田孝之という実力と人気を兼ね備えた俳優たちが共演し、愛憎交わる奇妙な人間ドラマを繰り広げる群像劇。のぞく男とのぞかれる女に訳あり夫婦の、濃密な四角関係の行方をテンポ良く描く。
番上(山田孝之)と妊娠中の妻・あずさ(小池栄子)が引っ越した先にいたのは、あずさの高校時代の天敵、奈々瀬(美波)だった。しかも、奈々瀬は怪しい男・英則(浅野忠信)と兄妹のフリをしながら同居し、英則は屋根裏から奈々瀬をのぞくことを習慣にしていた。しばらくして番上と奈々瀬が接近したことから、さらに4人の関係はいびつになっていく。