4 / 11 [金] 公開
地方の公立校に着任した新人の数学教師が、教育の産業化に反対し、生徒たちの平等な教育の機会を訴えるーー。
主演は、タミル語映画界で俳優、吹替歌手、プロデューサー、監督としてマルチに活躍するだけでなく、『クローゼットに閉じ込められた僕の奇想天外な旅』 や『グレイマン』 などインド国外の作品にも出演しているダヌシュ。監督は、本作が長編4作目となるヴェンキー・アト ゥルーリ。『バーラ先生の特別授業』のストーリーはフィクションだが、 テランガーナ州の僻地にある公立小学校を立て直した校長ケーダルラ・ランガイヤの物語にインスパイアされている。
本作について主演のダヌシュは、「作品のメッセージが気に入り、出演を決めた。『教育は神に捧げた供物のおさがりのように分け与えられるべきだ、5つ星のホテルの料理のように値札をつけられるべきじゃない』という劇中のセリフに作品が伝えたいことが凝縮されている。説教じみた話ではなく、家族そろって鑑賞できる娯楽作品にしたかった」と話し、笑いあり、涙ありの生徒を守るために奮闘するバトルシーンも盛り込まれ、エンターテイメント性溢れる熱い一作に仕上がった。
〈ストーリー〉
1991年の経済自由化と1993年の教育制度の改革により、インドには多くの私立教育機関や予備校が生まれ、高い授業料に応じた質の高い授業が提供されるようになった。
一方で公立学校は有能な教員が私立校に引き抜かれ、低層家庭の生徒は家計を助けるために授業を放棄し、教室が成立しない状況だった。チョーラワラム村の公立校に赴任してきた数学教師バーラは、大手私立教育機関の経営者からの妨害と闘いながら、受け持ちの生徒全員に共通試験で高成績を上げさせることを目指す。