東京テアトル配給作品

ダンシング・チャップリン

131分 日本 東京テアトル配給作品

「美しいものが見たかった。この映画は僕のバレエ入門である。」 ――周防正行

常に独自の視点で国内に留まらず海外でも注目を浴びてきた周防正行監督。新作は、フランスの巨匠振付家プティのチャップリンを題材にしたバレエ作品を映画!

監督・構成
:周防正行
出演者
:ルイジ・ボニーノ 草刈民代
振付
: ローラン・プティ
音楽
:チャールズ・チャップリン、フィオレンツォ・カルピ、 J.S.バッハ、周防義和
配給
: アルタミラピクチャーズ/東京テアトル

2009年7月。都内の撮影所で、ある作品がクランクインした。監督は「Shall we ダンス?」(‘96)や「それでもボクはやってない」(‘07)などの話題作で常に独自の視点で国内に留まらず海外でも注目を浴びてきた周防正行。彼が新作に選んだ題材は「バレエ」と「チャップリン」。撮影所の中に組まれたセットは床、壁ともに真っ黒。台本は、なし。周防の掛け声が響き、音楽とともに登場したのは軽やかに舞うチャップリン?“美しいバレエを映画にする”ために新しい試みが始まった。

監督が選らんだのはフランスの巨匠振付家ローラン・プティのチャップリンを題材にした「ダンシング・チャップリン(原題:「Charlot Danse avec Nous(チャップリンと踊ろう)」。チャップリンの数々の名作がバレエとして表現された作品である。「ダンシング・チャップリン」は1991年の初演からチャップリンを踊り続けるダンサー、ルイジ・ボニーノのために振り付けられた作品であり、世界で唯一この作品のチャップリンを踊ることができるバレエダンサーである。しかしルイジも還暦を迎え、肉体的に限界を迎えつつある。このままでは幻の作品になってしまう!と危機感を抱いた監督の強い思いからこの企画がスタートした。

本作『ダンシングチャップリン』は映画化にむけて監督がイタリア、スイス、日本を巡り、草刈民代をはじめとする世界中から集まったダンサーたちの舞台裏60日間の記録である「アプローチ」を第一幕に、プティの「ダンシング・チャップリン」全20演目を13演目に絞り、監督が映画のための再構成・演出・撮影された「バレエ」を第二幕とし、最高に美しい体験をする事が出来るエンターテインメントに仕上がった。