日本と韓国、古来より、人が、物が、文化が往来し、互いに影響を与えてきた。そして21世紀、1500年の時を経て、日韓を結ぶ新たな鍵がみつかる。
今からおよそ1400年前、飛鳥時代に推古天皇が拝んでいたとされる国宝の仏具「玉虫厨子」。それよりさらに100年前に制作されたという新羅時代の王様の「玉虫馬具」が、韓国慶州 古墳皇南大塚から出土した。
それは玉虫厨子と同じように玉虫の翅で装飾されていた。偶然にも、これら歴史的美術品の復元プロジェクトが日韓両国の職人によりスタートし、完成した。
現北朝鮮の博物館にも高句麗時代の王様が使用したという玉虫の枕があり、今回撮影に成功。玉虫が導く日韓文化交流史の謎。玉虫が繋ぐ日本と韓国の新たなる可能性。玉虫厨子と玉虫馬具に秘められた古代史ロマンに迫る。