宮城県女川町は牡鹿半島の付け根にあるサンマの水揚げで有名な水産業の町。石巻線の終着駅で、古くから天然の良港として栄えた美しい港町だった。「あの日」までは…
住民の1割近くが犠牲となり、8割以上が住まいを失い、被災した全ての市町村の中でも人口比では最も激烈な被害を蒙った町だ。町の中心部は根こそぎ津波にのまれ、失うものは何もなくなった。
そんな絶望から、人はどうやって立ち上がるのだろう。
そこに生きる人々の苦悩と喜び、震災直後に手を差し伸べた遠い中東の国カタールとの縁、町が誇る「サンマ」の復活、復興にかける若きリーダーたち、人々の輪は町を飛び越え広がって行く。
支援をしてくれた世界中の人々へ感謝を込めて。
女川復興の奇跡に迫る。