上映中作品

Four Daughters フォー・ドーターズLes Filles d'Olfa

107分 フランス、チュニジア、ドイツ、サウジアラビア

  • カンヌ国際映画祭 最優秀ドキュメンタリー賞受賞

大好きな姉たちが、消えた。

なぜ娘は過激化したのか?消えた姉妹を巡り、革新的な手法で語られる母と娘のダイアローグ

第76回カンヌ国際映画祭 最優秀ドキュメンタリー賞に輝き、第96回アカデミー賞では長編ドキュメンタリー映画賞にノミネートされるなど世界の映画祭で20以上もの賞を獲得し、世界に衝撃を与えた映画『Four Daughters フォー・ドーターズ』。監督は『皮膚を売った男』(2021)でアカデミー賞にノミネートされたカウザー ベン・ハニア。チュニジアに住む姉妹が15歳と16歳という若さで過激派組織IS(イスラム国)に参加する決断を、なぜ下したのか。この問いに向き合うため、残された母と妹たちは、プロの俳優の助けを借りながら、自分たちの人生の重要な出来事を追体験する。その過程で、家族の複雑な歴史が徐々に明らかになっていく。本作は、5人の女性の魅力的な肖像であり、ドキュメンタリーという形式の従来の枠を押し広げ、記憶、反抗、母と娘の絆の本質を探求し、世界中の観客の心を揺さぶった新時代のドキュメンタリー映画です。

監督・脚本
:カウテール・ベン・ハニア
出演
:ヘンド・サブリ、オルファ・ハムルーニ、エヤ・シカウイ、テイシール・シカウイ、ヌール・カルイ、イシュラク・マタル、マージ・マストゥーラ

STORY

チュニジアの母オルファと4人の娘たちの平穏な暮らしは、長女と次女の突然の失踪により崩れ去る。後の衝撃的な発見──二人はイスラム国(IS)に身を投じていたのだ。喪失感を抱えて生きる母と残された姉妹の物語に、一人の映画監督が光を当てる。姿を消した姉たちを女優が演じることで、記憶は新たな形で蘇っていく。カメラの前で、家族は笑い、涙し、そして心の深くに封印した想いと向き合っていく……。