サンフランシスコの銀行マン、ジョニーは町の人気者。仕事は好調で、フィアンセのリサとも同居し順風満帆に暮らしていたが、一方のリサはジョニーとの関係が退屈なものに感じていた。刺激を求めるリサは、ジョニーの親友であるマークを誘惑する。マークはジョニーを思って当初は誘いを拒んでいたものの、遂にリサの魅惑に耐えきれず一線を超えてしまう。リサの僅かな態度の変化に気付いたジョニーは疑心暗鬼になり、仕事まで昇進を逃してしまう。幸せだったはずのジョニーの人生の歯車が少しずつ狂い始めていく...
「駄作映画界の『市民ケーン』」と呼ばれた『ザ・ルーム』は、2003年の公開から現在まで、毎日世界のどこかの劇場で上映され続けている。J・J・エイブラムス、ポール・ラッド、ジョナ・ヒルなど数々のハリウッド業界人もファンを公言する。何故か。『ザ・ルーム』は唯一無二の「奇妙」な作品だからだ。支離滅裂な脚本、間の抜けた演出、棒読み演技...等々、本来映画としてはあるまじき無数の欠陥が絶妙に「笑い」として絡み合い、奇跡のコメディが生まれたのだ。2017年公開されたジェームズ・フランコ監督作『ディザスター・アーティスト』の元ネタになるなど、後世にも多大な影響を与えた『ザ・ルーム』日本初上陸を見逃すな!
(自主規制R18+相当)