ブリュッセルの高校で、イスラム原理主義者によるテロが発生。犯人は学生を無差別銃撃し、爆弾で自爆。救急隊員のイザベルは、負傷し意識を失っている少年を救急車に収容するが―。
ブリュッセルの高校で、イスラム原理主義者によるテロが発生。犯人は学生を無差別銃撃し、爆弾で自爆した。救急隊員のイザベルは、パニック状態の現場に急行。負傷して意識を失っている少年を救急車に収容するが、病院に向かう途中で、彼が爆弾ベルトを身につけていることに気づく。エデンというその少年は、もう1人のテロリストだった。意識を取り戻したエデンは、救急車を止めずに走り続けるよう、イザベルに命じる。その頃、テロ対策センターは犯人を特定。エデンを逮捕するため、特殊部隊が動き出すが……。
現在も、世界各国で発生し続けているテロ事件。特にヨーロッパでは、『パリ同時多発テロ事件』『ノルウェー・ウトヤ島テロ事件』等の記憶も鮮烈で、いつ身近で発生しても不思議ではない“今そこにある危機”だ。それは本作の舞台となっているベルギーも例外ではなく、ショッキングな学校での無差別テロからはじまり、リアリティに満ちた緊迫感が全編を貫いている。それに加えて、救急車内という閉鎖空間でのサスペンス、ノンストップ・アクションの興奮。様々な魅力を併せ持つ、スリリングな傑作が誕生した。