意地悪な家族と暮らすイワンは、お人好しでいつも馬鹿を見ている。沼にはまっていた馬を助け出した翌朝、馬小屋で眠っていたイワンの前に、人間の言葉をしゃべるポニーが現れる―。
意地悪な家族と暮らすイワンは、正直者のお人好しでいつも馬鹿を見ている。小麦畑が何者かに荒らされ、父親から夜中に見張るようにと命令されたイワンは、そこで真っ白に光る馬を見つける。そして、沼にはまっていた馬を助け出し、逃がしてあげることにする。翌朝、馬小屋で眠っていたイワンの前に、人間の言葉をしゃべるポニーが現れる。昨夜の白い馬が、お礼にとイワンを助けるために遣わせたのだ。その小さな体をからかうイワンだったが、ポニーは一瞬にして千里を駆ける脚力を持っていた。イワンとポニーは村を離れ王国の城下町へと向かうが、ひょんなことから王様に恥をかかせたイワンは、王様から無理難題の命令を突きつけられる―。
本作は、ロシアの詩人ピョートル・パーヴロウィチ・エルショーフによる童話「せむしの仔馬」を映画化したファンタジー・アドベンチャー作品。「せむしの仔馬」は、ロシアの昔話「金色の馬」「火の鳥」「イワンの馬鹿」などを巧みな構成でまとめられたもので、本国では書籍のみならず映画、バレエなど様々な分野の題材として用いられ、日本でも書籍が出版されている。「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」のプロデューサーと共に、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」「X-MEN:フューチャー&パスト」「ターミネーター:新起動/ジェニシス」等、錚々たる作品を手掛けたVFXスタッフが集結。2021年に本国ロシアで公開され、初登場第1位の大ヒットを果たした。