2014年に一方的にウクライナからの独立を宣言し、親ロシア派勢力「分離派」によって実効支配されているウクライナ東部ドンバス地方。
ウクライナ軍との武力衝突が日常的に起きているこの地域にはロシア系住民が多く住み、「分離派」の政治工作によってウクライナ系住民との分断が深まり内戦となっている。
フェイクニュースやプロパガンダを巧みに駆使する近代的な情報戦と、前時代的で野蛮なテロ行為が横行するドンバスのハイブリッド戦争を、
ウクライナ出身の異才セルゲイ・ロズニツァ監督がダークユーモアを込めながら描く----
今日の戦争でロシア軍の所業を知った今、もはやまったく笑えない映画に変貌を遂げた、
2018年カンヌ国際映画祭《ある視点》部門監督賞受賞作品。