30歳の蘇畑佳純は物心ついた頃から恋愛がよくわからず、いつまで経っても恋愛感情が湧かない自分に不安を覚えながらもマイペースに生きてきた。大学では音楽を志すも挫折し、現在は地元のコールセンターで苦情対応に追われる日々を送っている。妹が結婚・妊娠したこともあって母からは頻繁にプレッシャーをかけられており、ついには無断でお見合いまでセッティングされてしまう。そこで彼女が出会ったのは、結婚よりも友だち付き合いを望む男性だった。
きっとこの物語は、恋とか愛に留まらない。誰かに変えてもらうわけじゃない、それぞれの世界で感じている違和感や葛藤と向き合っても大丈夫、そんな「自分応援映画」。困難で、不確かな時代にマッチした、爽やかな快作が誕生した。