さすらいの映画監督を救ったのは、映画好きの愛すべきバカ者たちと映画そのものだった――。
時代遅れのミニシアター"銀平スカラ座"は本日も何とか営業中。
ひとときの祭りの終わりと新たな旅の始まりの物語。
かつて青春時代を過ごした町・銀平町に帰ってきた一文無しのの青年・近藤は、ひょんなことから映画好きのホームレスの佐藤と、映画館"銀平スカラ座"の支配人・梶原と出会い、バイトを始める。同僚のスタッフ、老
練な映写技師、個性豊かな映画館の常連客との出会いを経て、近藤はかつての自分と向き合い始めるが......。