霊のようにカジノからカジノを渡り歩くウィリアム・テル(オスカー・アイザック)は、風変わりなギャンブラーだ。米国軍刑務所で8 年間服役し、独学でカードの扱い方を学んだ彼は、「小さく賭けて小さく勝つ」がモットーで決して目立たず、匿名でいることを好む。ある日、ウィリアムはギャンブル・ブローカーであるラ・リンダ(ティファニー・ハディッシュ)から、大金が稼げるというポーカーの世界大会への参加を持ちかけられる。一度は断ったウィリアムだったが、その直後、アトランティックシティで二人の男達と邂逅する。一人は、かつて自分の人生を一変させた男ジョン・ゴード(ウィレム・デフォー)、もう一人はゴードの命を狙う若者カーク(タイ・シェリダン)だった。この運命的な出会いが、ウィリアムの心を駆り立てる。彼はラ・リンダにコンタクトを取り、自らの贖罪と復讐を賭けて世界大会のテーブルに座る。