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【インディアンムービーウィーク2023】パート1

国語が存在せず、地域ごとに公用語が並立する多言語大国インド。その映画産業もまた、言語ごとに幾つにも分かれ、それぞれが独自の映画的風土をもち、各言語を母語とする観衆から厚い支持を得ています。「インディアンムービーウィーク2023パート1」では、ヒンディー語作品3本、タミル語作品2本を初上映するとともに、タミル映画界の人気俳優ヴィジャイ主演作品を特集します。

『火の道』『狼と子羊の夜』『Rラージクマール』(初上映)、『シャンカラーバラナム 不滅のメロディ』『兄貴の嫁取物語』『私の夢、父の夢』『ジャパン・ロボット』(再上映)、『ジッラ 修羅のシマ』『ビギル 勝利のホイッスル』『マジック』『サルカール 1票の革命』『マスター 先生が来る!』(ヴィジャイ特集)計12作品を上映します。


【開催期間】
2023年6月16日(金)~2023年7月13日(木)

【料金】
1,900円均一
※特別興行のため、各種割引・招待券・株主優待券は使用不可。サービスデー適用不可。※全席指定/入替制。

【チケット販売】
劇場窓口ではご鑑賞日の2日前から、インターネット予約では、ご鑑賞日の2日前から上映の20分前までご予約いただけます。

【上映スケジュール】
各作品の上映時間は決まり次第発表いたします。

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【上映ラインナップ】

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『火の道』★IMW初上映

監督:カラン・マルホートラー
出演:リティク・ローシャン、リシ・カプール、サンジャイ・ダット、プリヤンカー・チョープラー
音楽:アジャイ - アトゥル
2012年/ヒンディー語/174分/映倫申請中(暴力描写あり、PG12相当)/
原題:Agneepath/©Dharma Productions ©Eros International


ムンバイ沖の小島に暮らす少年ヴィジャイは、教師の父から人生訓として、「火の道」という詩を教わりながら育つ。ヴィジャイの父は人々の尊敬を集めていたが、麻薬ビジネスを興そうとした地主の息子カーンチャーに反対したことで、彼に殺害されてしまう。母と共にムンバイに逃れたヴィジャイは、父の仇を討つために麻薬マフィア・ラーラーの手下となり、アンダーワールドでのし上がっていく。

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『狼と子羊の夜』★日本初上映

監督:ミシュキン
出演:シュリー、ミシュキン、アーディティヤ・メーノーン
音楽:イライヤラージャー
2013年/タミル語/141分/映倫申請中(暴力描写あり、PG12相当)/
原題:Onaayum Aattukkuttiyum/©Lone Wolf Productions


タミル・ニューウェーブのノワールの極北に震えよ

医学生のチャンドルは、ある夜街路で銃創を負って倒れている男を助け、自宅に運んで手術をする。しかし翌朝男の姿は消えていた。男はウルフという名の殺し屋で、チャンドルは犯罪者を匿ったとして警察の尋問を受け、協力させられる。その後ウルフがチャンドルに接触してきたのを知った警察は、彼に銃を渡し、ウルフを殺すよう命じる。ほぼ全編が夜の街で展開する異色のクライム・スリラー。

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『Rラージクマール』★IMW初上映

監督:プラブデーヴァ―
出演:シャーヒド・カプール、ソーナークシー・シンハー
2013年/ヒンディー語/146分/映倫申請中(暴力描写あり、PG12相当)/
原題:R... Rajkumar/©Eros Worldwide ©Next Gen Films ©Rough Copy Films


恋と死闘のミュージカル

風来坊のロミオ・ラージクマールが流れ着いた田舎町は、麻薬王とマフィアの対立で荒れていた。ロミオは麻薬王の手下となる。ある日銃撃戦に巻き込まれた女性チャンダーを助けたことで、ロミオは彼女に好意を抱く。だが、麻薬王がチャンダーを見初めて彼女の意思を無視して娶ろうとしたことから、ロミオは麻薬王に対峙する。伝説級ダンサー&コレオグラファーのプラブデーヴァー監督作品。

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『兄貴の嫁取物語』

監督:シヴァ
出演:アジット・クマール、タマンナー、サンダーナム、ナーサル、アトゥル・クルカルニー、プラディープ・ラーワト
音楽:デーヴィ・シュリー・プラサード

2014年/タミル語/160分/G(暴力描写あり)/原題:Veeram/
©Vijaya Productions Pvt. Ltd.


カタブツ兄貴の婚活大作戦

マドゥライ地方の村に暮らす暴れ者の5人兄弟。長兄のビナーヤガは腕っぷしが強く、村人たちからも尊敬されていたが、異性関係では超硬派で、女性との付き合いは全くなかった。それぞれの恋人とゴールインしたいのに長兄に言い出せない4人の弟たちは、策略を巡らし、村にやってきた美術修復家の女性コーペルンデビとビナーヤガとの間に恋を芽ばえさせようとする。しかし彼女の一家は全員が徹底した非暴力主義者だった。「タラ(お頭)」の冠タイトルをつけて呼ばれるアクションスター、アジット・クマール主演のアクションコメディ。

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『私の夢、父の夢』

監督:アルンラージャー・カーマラージ
出演:アイシュワリヤー・ラージェーシュ、シヴァカールティケーヤン、サティヤラージ
音楽:ディブ・ニナーン・トーマス
2018年/タミル語/145分/G/原題:Kanaa/©SK Productions

農村から世界を目指すスポーツウーマン

カルール地方の農村に育ったカウシは、父の影響で少女時代からクリケットが大好きで、男子に交じって草クリケットをプレーし、豪速球の投手として一目置かれていた。しかし、成長した彼女を受け入れるチームは地元にはなく、インドのナショナルチーム入りを目指すことになる。全国から集まった選手たちの中で揉まれるカウシとそれを見守る家族や地元の人々の奮闘を描き、同時に農民が直面する困難な状況にもスポットライトをあてる。人気俳優シヴァカールティケーヤンが、タミル語映画界で注目される俳優アイシュワリヤー・ラージェーシュを主演に製作したスポーツドラマ。

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『シャンカラーバラナム 不滅のメロディ』

監督:K・ヴィシュワナート
出演:J・V・ソーマヤージュル、マンジュ・バールガヴィ、トゥラシ・シヴァマニ、アッル・ラーマリンガイヤ
音楽:K・V・マハーデーヴァン
1979年(2015年リマスター版)/タミル語/136分/G/原題:Sankarabharanam/©Poornodaya Art Creations

デジタル・リマスターで蘇る古典

南インド古典声楽の巨匠シャンカラ・シャーストリと、彼を崇めるトゥラシ。娼家に生まれたトゥラシは神前の巫女のようにシャンカラに仕えたいと望んでいたが、残酷な運命はそれを許さない。二つの純粋な魂の彷徨の道筋を彩る古典音楽と古典舞踊の饗宴。ひたすらに芸を磨く求道と神への無私の信仰が一つになる圧巻のクライマックス。
※2015年にデジタルリマスターされたタミル語吹替版にて上映。

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『ジャパン・ロボット』

監督:ラティーシュ・バーラクリシュナン・ポドゥヴァール
出演:サウビン・シャーヒル、スラージ・ヴェニャーラムード、ケネディ・シルド
音楽:ビジバール
2019年/マラヤーラム語/138分/G/原題:Android Kunjappan Version 5.25/©Moonshot Entertainments

現代社会への鋭い皮肉を散りばめた、SF寓話

ロシア経由でケーララ州の片田舎にやってきた日本製ロボット、クンニャッパン。便利な機械を拒む頑固老人の心は、お手伝いロボットの登場によって変化していき、ロシアに働きに出かけた一人息子との関係も揺らぎ始める。着ぐるみ感満載のロボット、中国風BGMと共に登場する「日系」ヒロインなど、脱力系コメディーに見せかけて、現代のケーララ社会への鋭い皮肉を随所に散りばめる。サウビン・シャーヒルとスラージ・ヴェニャーラムード、二人の性格俳優の演技も見もの。

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『ビギル 勝利のホイッスル』★ヴィジャイ特集

監督:アトリ
出演:ヴィジャイ、ナヤンターラ、ヨーギ・バーブ、ジャッキー・シュロフ
音楽:A・R・ラフマーン
2019年/タミル語/177分/R15+(殺傷シーンあり)/原題:Bigil/
©︎AGS Entertainment


女性エンパワメントを描く、スポーツドラマ

チェンナイの下町に住み、地域の人々から慕われているマイケルには、花形サッカー選手としての過去があった。込み入った経緯から、彼は友人の代わりに女子サッカーの州代表の監督となり、全国大会に臨むが、そこで過去の宿敵と再会する。女性のエンパワーメントを中心的なテーマに据え、サッカーチームの女性たちの人生を共感を持って描きながら、スーパースター・ヴィジャイのダンス、アクション、一人二役演技などの見どころも惜しみなく織り込んだ大作。

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『サルカール 1票の革命』★ヴィジャイ特集 

6/24(土)マサラ上映あり
監督:A・R・ムルガダース
出演:ヴィジャイ、キールティ・スレーシュ、ヴァララクシュミ・サラトクマール、ラーダー・ラヴィ
音楽:A・R・ラフマーン
2018年/タミル語/162分/PG12(焼身自殺のシーンあり)/原題:Sarkar/
©SUN Pictures


社会を変える1票。痛烈な政治ドラマ

米国在住の大富豪スンダルは、タミルナードゥ州議会選挙への投票のため一時帰国でチェンナイを訪れる。投票所で彼が知ったのは、何者かが彼に成りすまして既に投票を終えていたということだった。スンダルは司法に訴えて再投票の権利を勝ち取るが、その過程で既存の政治家たちの腐敗を目の当たりにして、さらなる行動に打って出る。「1票の重み」のテーマから始まり、現実世界の既成政党への批判を縦横に繰り広げたため、現地での封切り時には物議をかもした。強面なヴァララクシュミ・サラトクマールの迫力ある悪役ぶりも大いに注目された。IMW2019上映の人気作品。

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『マジック』★ヴィジャイ特集

監督:アトリ
脚本:アトリ、V・ヴィジャエーンドラ・プラサード、ラマナギリーヴァーサン
出演:ヴィジャイ、サマンタ、カージャル・アグルワール、ニティヤ・メーノーン、S・J・スーリヤー、サティヤラージ
音楽:A・R・ラフマーン
2017年/タミル語/169分/R15+(肉体損壊の描写あり)/原題:Mersal/
© Sony Music India © Sri Thenandal Films


医療をめぐる社会派スリラー

チェンナイの低所得者層地域で開業するマーラン医師は、低額で患者を診る人徳者で、国際会議でも表彰される。しかしその周りで医療関係者の不審死が起こり、警察は彼を拘束して尋問する。そこで浮かび上がったのは、ヴェトリという名の彼と瓜二つの奇術師だった。V・ヴィジャエーンドラ・プラサード(『バジュランギおじさんと、小さな迷子』)が脚本に加わり、娯楽性がある社会派スリラーに仕上がっている。インディアン・シネマ・ウィーク2018上映の人気作品。

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『ジッラ 修羅のシマ』★ヴィジャイ特集

監督:R. T. ネーサン
出演:モーハンラール、ヴィジャイ、カージャル・アグルワール
音楽:D・イマーン
2014年/タミル語/176分/PG12(殺傷・出血の描写あり)/原題:/©Supergood Films

マフィアの右腕が警察官に

マドゥライを支配するマフィアの首領シヴァンに育てられ、その右腕として地域を仕切るシャクティのあだ名はジッラ(縄張り)。ある時シヴァンは、新しく着任した警視総監から犯罪集団の取り締まり強化を宣言される。危機感を感じたシヴァンは嫌がるシャクティを、介入抑止のため警察官にさせる。だがそれは、親子断絶の始まりだった。タミル語映画界の人気俳優、ヴィジャイ(ビギル 勝利のホイッスル)と、〝完璧俳優〟と称されるマラヤーラム語映画界の大スター、モーハンラール(ザ・デュオ)が共演。ギャングものでありながら、コメディ満載、ダンスもあり、家族のドラマにほろりとする。京都や鳥取で撮影されたソングシーンが含まれる。

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『マスター 先生が来る!』★ヴィジャイ特集

監督:ローケーシュ・カナガラージ
出演:ヴィジャイ、ヴィジャイ・セードゥパティ、マーラヴィカ・モーハナン、アルジュン・ダースほか
音楽:アニルド
2021年/タミル語/179分/PG12(暴力シーンあり)/原題:Master/
©B4U Motion Pictures ©️Seven Screen Studio ©️X.B. Film Creators


少年たちの更生のため立ち上がる、激アツ教師

名門大学で心理学を教えるJDはアル中気味の名物教授。彼が実施を強く主張した学生会長選挙で暴動が起きたため、責任をとり休職し、地方の少年院に赴く。そこではギャングのバワーニの支配の下、少年たちが薬物漬けにされて犯罪行為に従事させられていた。バワーニは、運送業という表向きの商売の裏であらゆる犯罪に手を染め、敵を粛清し、支配を固めるため政治家になろうとしていた。JDはアルコールを断ち、バワーニの支配を終わらせ少年たちを更生させようと立ち上がる。『囚人ディリ』のローケーシュ・カナガラージ監督によるマルチスター・ノワール作品。