ジャン=リュック・ゴダールの最高傑作の一つと称される『軽蔑』。カプリ島を舞台に、作家ポールとその妻カミーユの悲劇的なロマンスを描く。
ポールの美しき妻カミーユにブリジット ・バルドー、作家ポールにミシェル・ピッコリというフランスの伝説的俳優が主演。
60周年を記念した4Kへのレストアには220時間を要し、色彩や照明のずれなど、時間の経過に伴う欠陥を補正した。この新たな修復により、観客は『軽蔑』本来の鮮烈な世界観を鑑賞することができる。レストア版は2023年カンヌ国際映画祭クラシック部門にて上映された。
作家ポールは、フリッツ・ラングが監督する映画の脚本の修正を依類される。
自身と愛する妻カミーユの生活のために依頼を引き受ける一方で、 ポールに脚本の修正を依頼したプロデューサーはカミーユに関心を寄せていた。すると突然一一愛を囁き合って前日までと態度や言動を変えるカミーユ。彼女を問い詰めるポールだが、核心に迫ることはできない。不穏な空気のまま撮影場所のカプリ島を訪れた彼らは、決定的な
瞬間を迎えることになる。