彼女は、いかに自由を愛し生きたのか―。
第二次世界大戦下のフィンランド・ヘルシンキ。激しい戦火の中、画家トーベ・ヤンソンは自分を慰めるように、不思議な「ムーミントロール」の物語を描き始める。やがて戦争が終わると、彼女は爆撃でほとんど廃墟と化したアトリエを借り、本業である絵画制作に打ち込んでいくのだが、著名な彫刻家でもある厳格な父との軋轢、保守的な美術界との葛藤の中で満たされない日々を送っていた。それでも、若き芸術家たちとの目まぐるしいパーティーや恋愛、様々な経験を経て、自由を渇望するトーベの強い思いはムーミンの物語とともに大きく膨らんでゆく。そんな中、彼女は舞台演出家のヴィヴィカ・バンドラーと出会い激しい恋に落ちる。それはムーミンの物語、そしてトーベ自身の運命の歯車が大きく動き始めた瞬間だった。
◆監督◆
ザイダ・バリルート
◆キャスト◆
アルマ・ポウスティ、クリスタ・コソネン、シャンティ・ロニー、ヨアンナ・ハールッティ、ロバート・エンケル
© 2020 Helsinki-filmi, all rights reserved
誰かを受け入れるとき、そこには希望が生まれる。
内戦が激化する故郷シリアを逃れた青年カーリドは、生き別れた妹を探して、偶然にも北欧フィンランドの首都ヘルシンキに流れつく。空爆で全てを失くした今、彼の唯一の望みは妹を見つけだすこと。ヨーロッパを悩ます難民危機のあおりか、この街でも差別や暴力にさらされるカーリドだったが、レストランオーナーのヴィクストロムは彼に救いの手をさしのべ、自身のレストランへカーリドを雇い入れる。そんなヴィクストロムもまた、行きづまった過去を捨て、人生をやり直そうとしていた。それぞれの未来を探すふたりはやがて“家族”となり、彼らの人生には希望の光がさし始める…。
◆監督・脚本◆
アキ・カウリスマキ(『過去のない男』『街のあかり』『ル・アーヴルの靴みがき』)
◆キャスト◆
シェルワン・ハジ、サカリ・クオスマネン、カティ・オウティネン ほか
© SPUTNIK OY,2017
本特集上映を記念して素敵なプレゼントを提供いただきました!各作品の初日にご来場のお客様の中から抽選で10/13(金)公開『アアルト』のポスターをプレゼント!ご来場お待ちしております♪
【抽選プレゼント対象日】
9/22(金)『TOVE/トーベ』初日
9/23(土)『希望のかなた』初日
【プレゼント抽選 発表方法】
上記対象回にご鑑賞いただいたお客様を対象に抽選でプレゼントいたします。
抽選結果は上映終了時にロビーに掲出いたしますので、当選されたお客様はチケットをご提示の上でスタッフへお声がけくださいませ♪
(C)FI 2020 - Euphoria Film
人に寄り添うデザインは、いかにして生まれたか。
フィンランドを代表する、建築家でデザイナーのアルヴァ・アアルト 。
色褪せない名作の誕生を陰で支えたのは、最初の妻アイノだった――。
アアルトとは、どのような人物だったのか?
暮らし、社会、自然 ――すべてがデザインに繋がっていく。
フィンランドを代表する建築家・デザイナー、アルヴァ・アアルト(1898-1976年)。
不朽の名作として名高い「スツール60」、アイコン的アイテムと言える「アアルトベース」、そして自然との調和が見事な「ルイ・カレ邸」など、優れたデザインと数々の名建築を生み出した。そんなアルヴァ・アアルトのデザイナーとしての人生を突き動かしたのは、一人の女性だった――。「幼い頃、アアルトが設計した図書館で過ごし、彼の建築の虜になった」と語るフィンランドの新鋭ヴィルピ・スータリが、アルヴァの最初の妻、アイノとの手紙のやりとり、同世代を生きた建築家や友人たちの証言などを盛り込みながら、アアルトの知られざる素顔を躍動感溢れるタッチで描き出す。主張しすぎない。けれど、側に置くだけで心が豊かになり、日常が彩られる。人と環境に優しいデザインで、現代の生活にも溶け込む逸品はどのようにして生まれたのか。2023年は、アルヴァ・アアルトの生誕125周年にあたる。アルテックの
家具やイッタラのアイテムなど、後世に残る名作の誕生秘話も必見!
◆監督◆
ヴィルピ・スータリ
◆キャスト◆
アルヴァ・アアルト、アイノ・アアルト
(C)FI 2020 - Euphoria Film