会社とその未来、そして従業員の雇用を守るため、中国とのハイリスクな技術移転契約の内部告発者となったモーリーンが、自宅でレイプされるという肉体的、精神的暴力と、それを自作自演だとする精神的暴力に対し、屈することなく6年間闘い続け、無罪を勝ち取るまでを描いた実話の映画化。
2012年12月17日、パリ近郊ランブイエ。モーリーン・カーニーの自宅で衝撃的な事件が起きる。
数か月前――原子力企業アレバ傘下にあるハンガリーのパクシュ原子力発電所へ、女性組合員たちの要望を聞くために訪れたモーリーンがパリ本社に戻ると、盟友で社長のアンヌから、サルコジ大統領から解任されると告げられる。後任には無名で能力のないウルセルが就任するらしいと。そのころ6期目の組合代表に再選されるモーリーン。
テレジアスというフランス電力公社(EDF)の男から突然電話があり面会すると、内部告発の書類を受け取る。アンヌに見せると「ウルセルの野望は、中国と手を組み、低コストの原発を建設すること。裏にEDFのプログリオがいる。権力に憑かれた男、夢は世界一の原子力企業。私を消そうとしている」と。