上映作品

枯れ葉FALLEN LEAVES

  • 第76回カンヌ国際映画祭審査員賞
  • 2023年国際批評家連盟賞年間グランプリ

一覧で表示

突然の監督引退宣言から6年。
最高のラブストーリーとともに、アキ・カウリスマキが帰ってきた!

2017年、『希望のかなた』のプロモーション中に監督引退宣言をし、世界中のファンを悲嘆に暮れさせたアキ・カウリスマキ。それから6年、監督カウリスマキはあっけらかんと私たちの前に帰ってきた。可笑しみと切実さに満ちた、最高のラブストーリーを連れて。
新作『枯れ葉』の主人公は、孤独さを抱えながら生きる女と男。ヘルシンキの街で、アンサは理不尽な理由から仕事を失い、ホラッパは酒に溺れながらもどうにか工事現場で働いている。ある夜、ふたりはカラオケバーで出会い、互いの名前も知らないまま惹かれ合う。だが、不運な偶然と現実の過酷さが、彼らをささやかな幸福から遠ざける。果たしてふたりは、無事に再会を果たし想いを通じ合わせることができるのか? いくつもの回り道を経て、物語はカウリスマキ流の最高のハッピーエンドにたどりつく。

監督・脚本
:アキ・カウリスマキ
撮影
:ティモ・サルミネン
出演
:アルマ・ポウスティ、ユッシ・ヴァタネン、ヤンネ・フーティアイネン、ヌップ・コイヴ

Aki_Kaurismaki_HP.jpg

アキ・カウリスマキ Aki Kaurismäki

脚本、監督、編集、プロデューサー
1957年4月4日フィンランド、オリマティラ生まれ。大学でコミュニケーション論を学ぶ。映画評論家としてキャリアをスタートさせるが、評論だけにはとどまらずシナリオ作家、俳優、助監督など数々の仕事に携わる。1981 年には兄のミカとともに制作会社 ヴィレアルファ 、1986 年にミッドナイトサン映画祭、1987 年に配給会社 センソ・フィルム を立ち上げる。またヘルシンキ中心部で<コロナ・バー><カフェ・モスクワ>というバーが併設された映画館<アンドラ>も運営していたが2019 年に閉館。2021 年、ヘルシンキ北西の小さな町カルッキラに映画館<キノ・ライカ>を友人とともにオープンさせた。
1983 年に初長編監督作品『罪と罰』を発表。86 年には『パラダイスの夕暮れ』がカンヌ映画祭監督週間をはじめ各国の映画祭に招待され、世界の映画人の注目を集める。日本では90 年に『レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ』で注目されて以降、全ての監督作が公開され、とりわけ『浮き雲』、『過去のない男』、『ル・アーヴルの靴みがき』などは大ヒットを記録した。新作公開の度に熱狂的なファンを増やし続けている。