イングランド北西部に広がる湖水地方は、イギリスで最も風光明媚なリゾート地として知られている。そんな湖水地方をモチーフにした『コットンテール』は、日本への留学経験があるイギリス人監督パトリック・ディキンソンの長編劇映画デビュー作。
現代の日本映画界を代表する名優リリー・フランキーを主演に迎え、錦戸亮、木村多江、高梨臨という実力派キャストが結集した国際的な合作プロジェクト。
「私の遺灰をウィンダミア湖にまいてほしい」。亡き妻の遺言を叶えるために、思いがけない旅に出る日本人男性を主人公にした本作は、家族の愛と喪失、再生への軌跡を紡ぎ上げたヒューマン・ドラマであり、東京とイギリスを結ぶロードムービーでもある。第18回ローマ国際映画祭におけるワールドプレミアでは、レッドカーペットに登場したリリー・フランキーがメディアやファンの熱烈な歓迎を受け、ディキンソン監督が最優秀初長編作品賞を受賞する快挙を成し遂げた。
家族の愛と再生の軌跡を紡ぎ上げた日英合作ロードムービー。